131. 『ましポん48』~第一回姫宮ましろ選手権配信~③
『第一回姫宮ましろ選手権』は彩芽ちゃんの独走かと思われたが、意外にも良い勝負をしている。
「さて。残すボードは姫宮ましろの30だね。得点はかのんちゃんが110点、クララちゃんが90点、リリィさんが100点だから……まだ全員に優勝のチャンスがあるね」
《絶対かのんが勝つんだから!》
《次は当てますわよ!》
《ここまで来たら優勝したいわよね》
『姫宮ましろ選手権』もいよいよ大詰めだ。
コメント
『かのんちゃん応援してる!』
『お嬢様ファイト!』
『リリィママ頑張れ!』
「じゃあ最後の問題。姫宮ましろの30。これは……難しいかもね?姫宮ましろの初配信は同接何人だったでしょうか?ちなみにFmすたーらいぶの初配信の最高同接記録は、海原あるとちゃんの19638人なんだって!さぁみんな考えてみてね?」
《ましろん先輩これ配信で話したことありますか?かのん知りませんけど!》
「たぶんないかな。ただ、ましろたち1期生の時はVtuberって何?って言う時代だから。これがヒントかな。」
《ましろ先輩。2期生の時はどうだったかしら?》
「2期生は……クララちゃんが一番多いね。7652人で。」
コメント
『これは知らん』
『この流れだと相当少ないの?』
『どうなんだろう?』
《確か、私が一番少なかったのよ。100そこそこで。そんな記憶があるわ。ひなたが一番多いんじゃなかったかしら、200人くらいで》
「リリィさん。自分でヒント出してるけど大丈夫w」
《えっ!?あ。》
《リリィ先輩ありがとう!》
《さすがは1期生の先輩ですわね?ただ抜けてるだけだとおもいますけど》
《うるさいw早く答え書けw》
「みんなの回答は……来たね。じゃあ発表するね」
コメント
『ドキドキ』
『ワクワク』
『ゴクリ』
双葉かのん:160人
魔月リリィ:180人
伊集院クララ:160人
「かのんちゃんとクララちゃん一緒だね?」
《本当だ。かのんは勘ですけど》
《わたくしも勘ですわ。というか、もうわたくしの勝ちはないのでは?》
「そうだねwリリィさんはどういう理由で?」
《私も勘だけど、ひなたより少なくてポアロよりは多かった気がするからこれにしたわ》
「なるほどねぇ……それでは最終結果発表です!『第一回姫宮ましろ選手権』の優勝者はかのんちゃんか、クララちゃんか、リリィさんか……」
《わたくしはないでしょw》
コメント
『まだわからんぞ!』
『かのんちゃんだろ』
『リリィママかも』
「えっと、正解は……同接161人。近いからかのんちゃんかな。」
《やったぁ!!嬉しいです!》
《なんか……161人のその1人がかのんさんだと思うとなんか不思議な運命ですわね?》
《確かに。かのんも最古参の親衛隊だけど、最初から応援してくれている人に感謝しなきゃね》
「そうだね。1期生全員でも1000人いかない始まりだったのに、本当に良くここまで頑張ってきたよ。ましろたちもFmすたーらいぶも。今では公式ホームページで4期生の募集もしてるしね?」
コメント
『4期生楽しみ!』
『誰くるかな?』
『どんな子でも推すわ!』
『Fmすたーらいぶ最高!』
「これからどんどん色々な企画が出来そうだし、コラボユニットも増えるし、本当に応援よろしくお願いします」
《かのんたち3期生も先輩になるから、頑張らないと!》
《そうですわね。わたくしたちがしっかりしないといけませんものね》
《また、あなたたちみたいなのが増えると思うと……》
コメント
『頑張れリリィママ』
『ママなら出来る』
『リリィママはオレが守る』
こうして第一回姫宮ましろ選手権は終了した。同接161人。『姫宮ましろ』の始まり。それでも今はチャンネル登録者が56万人にまで増えた。
ここから先は……まだわからないけれど。『first‐magnitude star』。会社のコンセプトでもある、誰かの一等星になるような唯一無二のタレントVtuberになれてたらいいよな。