96. 『ましポん48』~確率を越えろ!レアアイテムハンター!配信~②
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『草』
『ポアロの煽り方がうますぎる』
『ガキって言ってますよ?』
「あはは。それよりどうしたのリリィママ?いきなり配信来て、ポアロに文句言いに来たの?」
《そうよ。配信の件はついでだけど。あなた、大事な連絡くらい返事かえしなさいよ》
「え?あ。ごめんごめん。今パソコン開くから。かのんちゃん代わって?」
「あのポアロ先輩。これどっちに進めば……?」
「そこはね。右に進んで宝箱開けて装備整えて、そのあと左に進んでモンスター倒して経験値稼いでレベル上げて、ボスに挑む感じ!サクサク行こう!」
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『的確だな探偵』
『さすがポアロ』
『ゲームは神』
「リリィママどれだっけ?」
《お昼過ぎに送ったでしょ?ましろやひなたは返ってきてるのになんであなたは返さないのよ》
「あ。ごめん。その時間お菓子とか飲み物とか選んでたから忘れちゃったw」
《まったく……!私が言わなかったらずっと放置する気だったでしょ?》
「あはは……そんなことないよ……多分……」
《とりあえず返信しといてよ?ごめんなさい配信観てるリスナーさん。どうしても急ぎだったから。じゃあ頑張ってねかのん。おやすみ》
「おやすみリリィママ。またね」
「おやすみなさいリリィ先輩」
「あはは……ごめんねみんな?ちょっとだけ待ってね」
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『大丈夫だよ』
『気にしないで』
『ポアのママで草』
『ママンw』
「よし!待たせたねみんな。続きをやっていこうか」
「リリィ先輩と話せて嬉しかったんですけど。ところでポアロ先輩。何を忘れてたんですか?」
「明日のリリィママの企画の料理のリクエストが来てたんだよね。今チャット見たら『あなたのは作らなくていいの?』って来てたw」
「えぇ!?大変じゃないですか!急いで送ってください」
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『リリィママのご飯』
『食べたい』
『1期のオフコラボ期待!』
「そうそう。明日楽しみにしててね」
「オフコラボ初めてですもんね。Fmすたーらいぶの後輩としても嬉しいです!この前の『すたフェス』も2年越しでエモかったですもん!まさかましろん先輩がコラボなんてって!」
「かのんちゃんの場合、姫が基準じゃん。親衛隊出てるよw」
「最推しですから!すたリスでもあるのでかのんは。ましろん先輩が楽しいならなんでもします!」
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『さすが隊長』
『かのんたん好き』
『でもビジネスw』
『姫は簡単には落とせないんだよ』
「ビジネスじゃないもん!ましろん先輩は本当に優しくて頼りがいのある素敵な人だから!ましのんてぇてぇなの!」
「そう言えば、おとといの案件の時ヤバかったよかのんちゃん?さすがのポアロも少し焦ったよね?」
「すいません……あの時はすごく楽しくて……でも!意識はありましたし、記憶もあります!」
「切り抜かれてたよね。あの『私』w」
「『私』も記憶にありますw」
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『私助かる』
『酔ったかのんちゃん可愛い』
『案件どうだったの?』
『姫と一緒に寝たの?』
「やっぱりそこ気になるよね?どうだったのかのんちゃん?」
「あの案件は前日に聞かされて……しかも、ましのんでの案件だったので緊張してました。なんだかんだ取材と配信が終わって自由時間になって、思い切って誘ってみたんですましろん先輩のこと。そしたら、一緒に卓球やってくれました」
「かのんちゃんらしいねw」
「はい。それで晩酌も誘ったら、ましろん先輩が付き合ってくれて。ポアロ先輩から凸がきて、あの流れであのまま寝落ちしました。布団は別々だったけど同じ部屋で寝たと思う……たぶん」
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『おいw』
『姫の寝顔くらい見ろw』
『襲え!』
『さりげなくお泊りしたの草』
『幻の可能性』
「仕方ないんだよ!本当に初めての外での案件だし、急だったし、配信中もいっぱいいっぱいで。疲れて寝ちゃって、しかも熟睡。次の記憶はましろん先輩のあの朝配信だから」
「そうだ!今の時間姫寝てるじゃん?この先にレアドロのモンスター『サンドゴーレム』いるから、そいつを倒してレアアイテムがドロップしたら姫の寝顔見てこよう!決まり!」
「えぇ!?」
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『ナイスアイデア!』
『天才かよ探偵!』
『相棒は一生ついてくぞ!』
『見習いフェアリーも応援してるぞ!』
『かのんちゃんガンバ!』
『姫だけのナイトになれ。かのん』
「え!?あの……えっ……」
「ほらかのんちゃん!コミュ障陰キャ女おつが出てるぞ?しっかりしろ!見習いフェアリーさんも応援してるよ?さて、やるぞおお!」
「はっ……はっ……ど……ドロップしないで!確率は越えないで~!頑張れサンドゴーレムさん!!」
「こらwサンドゴーレム応援すんなw」
こうして配信は盛り上がりをみせる。コメント欄も盛り上がってくれていた。2人の長時間耐久配信はまだまだ続いていく。