95. 『ましポん48』~確率を越えろ!レアアイテムハンター!配信~①
そして時間は0時を回る。ここからは彩芽ちゃんと日咲さんの『確率を越えろ!レアアイテムハンター!レベル上げを添えて』という長時間耐久ゲーム配信が始まる。
オレは明日の準備がまだなので、全部は観れないがとりあえず、リビングでノートパソコンで作業をしながら2人の配信を観ることにした。
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『探偵と妖精初コラボ』
『期待しかないw』
『ポアかの!かのポア!』
「こんばんは~!かのんちゃん緊張してる?」
「はい。ガチガチです……ましろん先輩いないし……」
「あはは緊張しすぎ。とりあえず自己紹介しようか。閃いた。この事件は万事解決!相棒たちよポアロについてきなさい!Fmすたーらいぶ1期生、青嶋ポアロ探偵だ!」
「こんばんは~。Fmすたーらいぶ3期生、Fmすたーらいぶの風紀を守るがんばり屋の妖精『双葉かのん』だよぉ!耐久配信初めてなので頑張ります!」
確かに2人きりは初めてだな。でもお風呂に一緒に入るくらいだから、そこまで緊張はしていないのかな?
「かのんちゃんさ、この『ブレイブファンタジア』ってゲームやったことある?ポアロが……あっやべ。年齢バレるところだったw」
「気をつけてくださいよポアロ先輩!かのんは、やったことありますよ。当時は今日みたいにレアアイテムとかまでコンプリートしたことないですけど、クリアはしてます」
「そうなんだ。じゃあ問題ないね!早速始めていこうか。ちなみにポアロとかのんちゃんが豪運すぎて全部レアアイテムドロップしたら、感動のエンディング鑑賞会にかわるからね?」
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『フラグか?』
『ここで一生の運を使うのか……』
『大丈夫。オレの運をわけるぜ』
「ありがとみんな!早速やろう!」
「あ。懐かしいですねこの音楽。」
「うん。そう言えばさっきFmすたーらいぶ学園企画やったじゃん?もしRPGの世界ならどうなんだろうね?姫がお姫様役とかじゃなくて、ジョブねジョブ」
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『ましろんは姫だろ……』
『お清楚枠だしな』
『ならかのんちゃんは……?』
「なら、ましろん先輩は勇者なんです!かのんはナイト。ましろん先輩専属のナイト。専属だからいつも一緒にいて……守ってあげて……背中は預ける的な関係性で……えへへ……」
「おい。かのんちゃんが壊れてるぞwどっちかと言うとかのんちゃんは勇者の姫をナビゲートする妖精キャラじゃない?」
「嫌だ!戦えないのはましろん先輩に嫌われる!」
「いや嫌だは草w」
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『嫌だは草』
『かのんちゃんが壊れた』
『妖精でも一緒にいれるよw』
「なんかファンタジー系のキャラいいよね。いのりはシスターだから回復魔法使えそうだし、ソフィアとか妹ハーフエルフで弓とか風魔法とか得意そう!」
「それならココアちゃんは魔女ですよ?」
「ココアはなんか魔法失敗しそうw成功率10%とか?すごい魔法を覚えてるけどMP足りないみたいなw」
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『わかる』
『それはそれで見てみたい』
『失敗しても可愛いから許せる』
『魔物を杖で殴ってそうw』
朽木ココアch:『妄想でもポンココしてるんですかココア!?』
『www』
『いつからここに居たんだよw』
「ココアいるじゃんwお前も早く寝ろwでもココアはそういうイメージだから。ね。かのんちゃん?」
「ごめんだけど、ポアロ先輩の言うとおりだよココアちゃん」
「あと勇者が姫なら魔王はリリィママでいいか!センシティブ魔王wましリリィで対比とれてるよ」
「そのましリリィは認めます。また怒られますよリリィ先輩にw」
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『リリィママ悪役ポジ』
『ましろんがお清楚すぎなのがいけない』
『生まれた時代が悪かった』
「リスナー公認だから問題ないね!責任はみんなもある!これが真実!」
「巻き込まないでくださ……え!?あっ……え?かのんのディスコードに……あのもしもし?」
《あの。あなたたちずいぶん好き勝手してるわね?》
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『リリィママ来た!』
『お説教タイムですねぇ』
『やっぱり怒ってるぅw』
「こんばんはリリィ先輩。来ていただいて嬉しいです!」
《かのん。ごめんなさいね。私の同期のポアロが迷惑かけて。あっ唯一先輩に見られない2年生の後輩のw》
「お~い!さっきの配信観てんじゃん!ポアロは認めてないから!というか、リリィママこそ早く寝たほうがいいよ。真面目にお肌に悪いぞw」
《はぁ!?このガキ……チッ!なんだってwww》
「おい魔王w舌打ちすんなよwww」
リリィさんはこうやって配信に来て面白くしてくれるし、本当に良い人だと思う。彩芽ちゃんも心配だったが、日咲さんと仲良くやれてるしオレはそろそろ寝ようかな。