61. 『闇のトーク劇場!わらしべ逆凸開幕!』配信①
そして初めての『青嶋ポアロ』さんとのオフコラボ『闇のトーク劇場!わらしべ逆凸開幕』配信がスタートする。
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『待ってたぞ!』
『姫と探偵尊い!』
『ついにきた!逆凸!』
「皆さんこんばんはー。閃いた。この事件は万事解決!相棒たちよポアロについてきなさい!Fmすたーらいぶ1期生、青嶋ポアロ探偵だ!ん?」
「どうかしたのかな?」
「おや?ポアロの横にいるのは姫じゃなくて、初めましての依頼者だ。お名前は?」
「え?」
ちょっと待て……いきなり無茶振りじゃないかこれ?日咲さんは微笑みながらオレのことを見ている。やってくれたな……
「……こほん。あー……この劇場の支配人、トークマスターの……ブラックプリンセスこと黒姫です。今日は全員の化けの皮を剥ぐつもりなのでよろしくお願いします」
「あはははは!黒姫さんですね。今日はよろしく!」
オレの言葉に笑いながらも、ちゃんとフォローを入れてくれる日咲さん。責任とってくれよ。
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『姫wwww』
『え?誰?』
『え?姫なの?』
「今日はここにいないけど、姫の家でオフコラボしてるよ~!姫の部屋意外に綺麗だね?」
「意外は余計かな」
「あはは。それじゃ最初のトークデッキを募集しようかな……じゃあ最初だから『一番怖い人』と『コラボしたい人と内容』これにしよう!誰に逆凸しようか黒姫さん?」
「そんなの3期生に決まってるかな。怖い人興味あるし」
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『黒姫怖いw』
『いきなり可哀想』
『誰に凸するんだ』
「ちなみにこれ、ぶっつけ本番だから凸出来なかったらポアロか黒姫さんが答えるからね。誰にしようか……」
「キサラさんなんか良さそうだけど。彼女は3期生の中でも落ち着いてるし、お姉さんって感じだし。何より黒姫が話したことないから」
「あぁ確かにいいかもね。キサラが選ぶ怖い人か……想像つかないね?それに決定!早速繋いでいこう」
「今頃、サムネやこの配信を見ている他の3期生の妖精さんやハーフエルフさんやゴスロリさん、魔女っこさんはホッとしてるだろうね?きっと……でもまだ始まったばかりだから」
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『黒姫辛辣w』
『楽しみすぎる』
『わくてかわくてか』
「あ。リアクションつけてくれた。優秀な後輩だね。よし繋ごう。えっともしもし?」
《もしもし》
「こんばんはポアロ探偵です。自己紹介お願いします」
《はい。今いる全員、キサラがすみからすみまで丸裸にしますよ?Fmすたーらいぶ3期生、九重キサラです》
「よろしくキサラ!今どんな気持ち?」
《闇のトーク劇場怖いって思ってます。本当にいきなりですもんね……先輩の配信だし行かないとって》
「初めましてキサラさん。姫宮ましろ……じゃなかった黒姫です」
《初めまして。なんか姫宮ましろのときに話したかったですけどね……》
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『キサラちゃんドンマイ』
『キサラちゃんも被害者枠』
『これは草』
「それではお待ちかねのトークデッキ質問タイムいってみよう!ちなみにビジネスはいらないからキサラ。本当は『怖い人』を聞きたいけど、勇気を持って来てくれたから『コラボしたい人と内容』!にしてあげるよキサラ」
《なんか優しい、ありがとうございます。えっとコラボしたい人は……全員ですけど、やっぱり一番はましろ先輩ですかね。一応、キサラは3期生の配信でも雑談配信が好きなので、トークの上手いましろ先輩とは楽しくなりそうだと思って》
「え?ありがとう嬉しい……じゃなかった。こほん。えっとキサラさん、それは『姫宮ましろ』より自分のほうが優れてるから、自分が上だと証明するためにコラボするということですか?」
《えっ!?全然そんなこと思ってませんよ!あの……今日そういう感じなんですかましろ先輩は?》
「ましろじゃありません。黒姫です」
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『黒姫ノリノリやん』
『流石に草』
『初手煽りは草』
「あはは。姫楽しそうだね。新たなキャラ見つけちゃった?」
「ありがとねポアロさん」
《1期生で納得しないでくださいよ》
「一番手ありがとキサラ。君の勇断に感謝するよ。じゃあキサラ、次の人に聞くトークデッキをちょうだい」
《じゃあ……『オリジナル曲で本人と歌いたい曲』にします》
「優しいなキサラは。もっとラインギリギリを攻めてもいいのに」
「それがキサラさんの良いところだよね。今度またコラボしようね」
《はい。ありがとうございました》
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『キサラ。良い人だ』
『オレ、研究員になる』
『裏切り者がおるぞ』
『オレが許さない』
こんな調子で配信は続いていく。本当にほとんどノープランだけど、さすがは1期生。なんとかなるもんだよな。