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第26話 鬼の少女と悪の組織

 私がそのニュースを聞いたときはデザートの仕上げに取り掛かっていた頃だった。デザートは最後の締めくくりである。画竜点睛を欠くという言葉もあるくらいだし、最後まで慎重にやっていかねばならない。

 はてさて、そのニュースを聞いたとき、私はどう考えたって? そりゃあ、怒ったよ。けれどそれはテロリズムによって自分の安全が脅かされたとか、安全が保証されない世の中にやり場のない怒りが込み上げてきたからとか、そんな『有りがち』な適当な理由ではなかった。


「……私の料理が、まだ終わっていないというのに……! 中途半端なタイミングで出てきやがって……!」


 そう。

 料理人にとって、自分の計画が乱されることは許せないことだった。自分の命の次に大事なものだ……まあ、これは全部師匠の受け売りではあるのだけれど。

 それはそれとして、どうやってそのふざけたテロリストを懲らしめればいいのだろうか? 気付けば私はやられる側ではなくてやる側に回っていた。当たり前かもしれないけれど、この世界は弱肉強食。躊躇っていたら、もう負けが確定してしまう、そんな単純な世界。

 そんな世界で、奴らはテロリズムを提げて来た。それならば、私もクッキングを提げてやる。


「……メリュー。あなた、笑っているのだけれど、よもや変なことを考えていませんよね?」


 そう言ったのはリーサだった。勘がいい。ほんとうに鋭い発言ばかりだ。魔女だからそういう魔法でも使っているのかな。まあ、真偽は定かでは無いのだけれど。

 私は行動を開始した。先ずは彷徨いている敵がいることを確認すべく、入り口から気配を確認した。

 気配は無かった。

 気味が悪い程、静かだった。


「……何で、こんなにこの空間は静かなんだ? いくら裏方だからってもっと表の声が聞こえてもおかしくないはずなのに……」


 私はそう思って、外に出る。

 もちろん、リーサも引き連れて。弱気ではあるが、立派な魔女だ。戦力としてはピカイチ。まあ、私がすごいかって言われると微妙だと思うのだけれど。リーサだって使えない魔法はたくさんあるみたいだし。


「……さあ、向かうわよ、リーサ。先ずは会場の様子を確認しないと、何とも言えないわね。まあ、それが私たちにどういう影響をもたらすのか、はっきり言って解らないけれど」


 そう言い訳がましく言ったけれど、それはただの裏返しだ。はっきり言って、どの程度か解らなくとも、テロリストなんて簡単に倒すことが出来ると思う。

 問題は、パーティー会場に居るだろう、大量の人質だ。例え弱い相手であっても、人質が一人でも居れば簡単に攻撃することは出来ない。人質はトランプで言うところのジョーカー……つまり、切り札のような存在なのだから。


「……奴ら、ほんとうに厄介なことしてくれちゃって。どうすればいいのかしら。私も、幾ら何でも現役はもう数年も前のことだっていうのに……」


「どうするつもりですか?」


 リーサの問いに、私はシンプルな解答を示す。

 簡単よ、そんなこと。潰してしまえばいい。このテロ行為を、潰してしまえばどうということはない。


「……何というか、メリュー。あなたは性格が歪んでいるわよね。まあ、別に問題ないのだけれど。いずれにせよ、私も攻撃しないといけないのよね」


「あたりまえでしょう。何のためにあなたが居ると思っているの。あなたは魔女でしょう」


「それはそうかもしれないけれど……」


 リーサは溜息を吐く。何というか、彼女はやる気があまり見られないことが多い。だから鼓舞してあげないといけない。それは非常に面倒なことかもしれないけれど、費用対効果のことを考えるとそれがベストである。

 さてと……こちらも行動を示さないとね。

 そう考えて私たちは腰を低くして、走り出した。

 目的地は――パーティー会場。



 ◇◇◇



 どうしてこんなことになってしまったのだろうか。

 俺は今、鬼の少女に首根っこを掴まれている。


「……あの、俺はなぜ」


「黙れ。話すとお前の首を斬るぞ。そうじゃなくてもカリカリしているというのに……」


 なぜ鬼の少女――確かシュテンと言っていた――が怒っているのか。

 それは単純明快。俺がこの世界の人間じゃないと知ってしまったからだ。

 なぜ知ってしまったか、って? 簡単なことだ。俺がそれを言ったから。嘘を吐いておくのも心苦しいし、事態の長期化に繋がりかねない。それを考えるとさっさと行っておいたほうがいいだろう。

 しかし、今はそんなことが関係なく――ただの人質と化している。

 ある意味非常に面倒な選択肢を選んでしまったかもしれない。そう思いながら、俺は再度溜息を吐く。


「……どうして、俺を捕まえたんだ?」


「簡単なことでしょう。人間の国と戦争をする選択肢を選ばせるため。正確に言えば、人間と手を切ってもらうため。今の世界は人間とズブズブの関係になっている。それでは亜人の独立性が保たれない。そのためにも、先ずは人間と手を切らねば」


「だから、強請ると?」


 それを聞いて、シュテンの顔は赤く染まった。


「そうよ! 悪いかしら? そりゃあ、人間の国は平和と言われているからね。私たちの国とも平和条約を締結しているからほぼ戦争は起きない。だから平和ボケしていると言われているけれど、まさかここまでボケが広まっているとは思いもしなかったわ! だから、思い知らせてやるのよ。やつら、亜人の恐ろしさをとうのとっくに忘れてしまっているようだからね!」


「それが、君の目的なのか?」


 俺は、慎重に、かつ優しくシュテンに問いかけた。


「……人間。さっきから何が言いたいんだ。お前にそれを語る権利など――」


「ケイタだよ。人間、じゃない。君だって、鬼と呼ばれただけだといやな気分になるだろう?」


 間髪入れずに俺は言った。

 シュテンはそれを聞いて、少しだけ顔を俯かせると――ゆっくりと頷いて、


「済まなかった、ケイタ。これで構わないか?」


 ちょっと涙声になっているけれど、もしかして強く言い過ぎたかな。そうだとしたらとても申し訳ないのだけれど。

 はてさて、この状況をどうすべきか、というところまで考え付いているわけだけれど、残念ながら今の俺の力では抜け出すことはできないだろう。とはいってもここに居る残りの亜人が何とかするか、と言われても微妙なところだと思う。

 理由は俺の向こう――ちょうどパーティー会場の向こうに居るもう一人の鬼の少女だった。赤い着物に身を包んだ少女は、少し気が強そうで、シュテンに似ていた。

 彼女の名前は、ウラと言うらしい。なぜそれも知っているかというと、シュテンがあっさりと会話で暴露してしまっているからだ。まあ、シュテンの名前がはっきりしたのもウラが暴露したからなのだが。

 というか、詰めが甘い。

 幾らグループの名前が知られているとはいえ、あまり痕跡を残さないほうがいいのではないだろうか? 顔も明かされている、そして名前もはっきりしてしまっている。そんなテロリスト、はっきり言ってみたことも聞いたことも無い。俺の世界のテロリストがもう少しいいテロをする気がする。……いいテロって何だよ、というツッコミはさておき。

 シュテンとウラはいったい何が目的なのだろうか。というか、ほかにメンバーは居ないのか。……うん、たぶん居ないのだろう。ほかのメンバーと通信をしている痕跡も見られなければ、時折二人で会話をしているけれど、仲間が居ないことをよく話しているし。それにしてもそれを人質に聞かれても問題ないと思っているのだろうか?

 それはそれとして。

 メリューさんは無事なのかな。

 俺は少しだけ、そんなことを考えるのだった。

 それこそ、自分のことを他所に置いて。


 ◇◇◇



 思わずくしゃみが出てしまった。


「メリュー。どうしてこのような場でくしゃみをするのですか。空気が読めないのですか、ケーワイというやつですか。まったく、私が遮蔽魔法を使っているから何とか聞こえた音は最低限に保たれているというのに」


「何それ。そんな魔法を使えるなら早く言ってよ! てっきり炎魔法以外使えないと思って、私静かに話していたじゃない! ってか、何でそれに合わせていたのよ!」


「説明する理由が無かったからですよ。不測の事態に備えてプロテクトをしておくことは大事ですからね」


 大事だけれどさ! ……まあ、いいか。リーサの使える魔法がある程度幅のあることは解ったことだし、それだけでも大きな収穫と言えるだろう。ポジティブに考えましょう。

 パーティー会場の入り口に到着するまで、誰とも出会わなかった。

 いや、それについては別に問題ないと思うのだけれど、問題としては一つだけ。どうして、テロ組織の亜人が一人としていないのか、ということについてだ。もし全員パーティー会場に居るというのであればそれ以外の場所が手薄になってしまう。それでいいのかどうか解らないが、もし私がその立場ならば会場以外にも満遍なく人員を配置するはずだ。

 それなのに人員を配置しないということは、何か組織に致命的な問題があるということだ。


「……もしかして、人員があまりにも少ないのかな」


 リーサの呟きに私は首を傾げる。


「いやいや、流石にそれは無いだろう。ここを狙うということは前々から亜人会議がここで起きることを知った上での計画的犯行だといえる。にもかかわらず、人員が足りていない? きちんと準備していなかったのか、ということになる。裏を返せば、準備をしていないとおかしい。だから、リーサ。油断せずに行くぞ」


「それくらい解っているよ。……で、どうすればいいの? さっき言っていた作戦で行くとは決まったけれど……それで何とかなるとは思えないのだけれど」


「大丈夫だ、私に任せておけ。会場の中がどうなっているのかは定かではないけれど……きっとそれでうまくいくはずだ」


 さあ、テロリストよ。観念しなさい。

 私の作った料理を無駄にして、無事で済むとは思わないことね。



 ◇◇◇



 時間があまりにも長かったため、気づけばシュテンと俺は少しずつではあったけれど、会話を交わすようになっていた。それでもその会話は他愛のないものばかりではあったけれど、それでも進展したといえるのではないだろうか。

 もしかしてこれがストックホルム症候群、というやつなのだろうか――なんてことを思いながらも、俺はさらにシュテンと会話を続けていた。会話をしていくたびに向こうにいるウラが睨みつけてくるのだが、それについては無視しておけばいいだろう。攻撃してこないところを見ると、別にどうだっていいということなのだろうし。或いは、攻撃をすることなんて毛頭考えていないのかもしれないけれど。

 それはそれとして。

 メリューさんはもしかしてこちらにやってきているのだろうか。ざっと見た感じ、捕まっている亜人の中にメリューさんとリーサが居ないのでおそらく捕まっていないのだろうけれど、とはいえやはり気になる。まあ、たぶん何とかなると思うけれど。メリューさん、結構強いし。

 そんなことを考えていて――そろそろ会話の話題も尽きてしまったのでどうしようかと考えていた、ちょうどその時だった。

 ウラが居た場所にあった扉が、内側に爆発して吹き飛んだ。

 ウラは扉に背を向けていたので完全に不意を突かれた形となり――そのまま軽く吹き飛んでしまった。


「何だ!」


 シュテンは驚いて、ウラのほうを見るべく立ち上がる。そしてそのとき、うまい具合に俺の拘束が解けた。

 ウラの背中を蹴り上げる誰か。ウラはもう動けなくなっていた。さっきのショックで気を失っているのだろうか……? まあ、そんなことはどうだっていいだろう。とにかく、今は俺の拘束が解けたことで、逃げることができるということだ。シュテンが離れていく、その隙にステージを後にする。

 対して、ウラは漸く起き上がる。


「おう。起きたか。それにしても、まさか……テロリストは二人だけだったのか? だとしたら失望だな。まったくもってむかつく。私の作った食事をこんなテロリストに滅茶苦茶にされたのだからね」


 そう言ったのは、まあ、何となく予想はついていたけれど、メリューさんだった。

 それだけを見ると、メリューさんのほうがテロリストっぽいよ……。うん、言わないでおこう。あとで給料カットとか言われかねないし。

 メリューさんの背後にはリーサが立っていた。成る程、あの爆発はリーサの魔法だったのか。それにしても威力がとんでもなかったが……。あとで修理費を請求とかされないだろうか。ちょいとそういうことばかり不安になってしまうのは、あの二人が登場した時点で蚊帳の外に追い出された感じが大きいからかもしれない。

 メリューさんの独壇場はまだ続く。


「さてと……これはどう落とし前をつけてもらえるのかな?」


 メリューさんが登場したことと、テロリストの片方を行動不能にさせたのを見て徐々に人質たちにも笑顔が戻ってくる。そりゃそうなるよな、笑顔が戻ってきてもおかしくはないと思う。だって、やっと希望がやってきた、って感じになるのだから。

 シュテンはメリューさんをずっと見つめていた。

 メリューさんは様子がおかしいことに気付いて、首を傾げる。

 そして、メリューさんは静かに告げた。


「……何か言いたそうだな。もし言いたいことがあるのならば、話だけは聞いてあげましょうか。まあ、その後どうするかはもう知っているとは思うけれど」


 メリューさん、ここでまさかの情状酌量?

 いや、まあ、別にメリューさんがそういったのだから、そこにいる亜人全員は誰もかもそれに従うしかないのだけれど。

 それを聞いたシュテンは小さく頷いて、そしてぽつぽつと話を始めた。

 それは彼女とウラの物語。

 けれど、決して楽しい物語ではない。物語というよりも追憶といったほうがいいかもしれない。

 だけれど、その話を始めることに――誰も否定の声を上げることはなかった。



 ◇◇◇



 少女――シュテンとウラはずっと二人で育っていた。母親と父親を早くに亡くした彼女たちは、若くしてその身体を売られることとなった。大人に売られた彼女たちは、結局のところ男の食べ物にされるのだった。それは彼女にとって許せないことだったが、しかし物心ついたころには既にそうなっていたので、彼女たちにとって改善策がまったく考え付かなかった。


「……私たちはずっと、苦しんでいた。悩んでいた。世界なんて必要無いと思っていた」


「まさかとは思うが……、その、やられていた……というのは」


「人間ですよ」


 想像通りの回答を、シュテンは言った。


「ただ、それだけで……と思うかもしれません。けれど、私たちにとってそのことは最悪なことでした。けれど、私たちには知り合いがいませんでしたから、何もできなかった。ただ毎日、人間の玩具にされるだけだった。されるがままに、身体を弄ばれるだけだった」


「……だから人間に反抗の意思を示そうとして、今回のテロ行為を働いたのか? それとも、弄ばれるような社会が嫌いだった? 変えようとしていた? ……まあ、いずれにせよこれだけは言える。自分たちが変わろうとしないで、世界を変えようとすることはそう簡単なことじゃない。にもかかわらず、テロとかそういう身勝手で自分勝手で身の程を弁えないような行為で変えるようなことなんてできるわけがない。少しくらい、考えてみれば解る話ではあると思ったが」


「そんなことは……実際に私たちのような経験をしたことがないからこそ言えるんです」


 シュテンはそう言った。

 涙を流しながら、彼女は顔を真っ赤にさせながら、そう言った。

 けれど、メリューさんの視線は冷たい。


「経験をしたことがないから? 何を言っている。何も私のことを知らないくせに、よくそのようなことが言えるな。……それはここで言うところでは無いか。とにかく、言い分はそれで終わりか? まったく……よくそのような幼稚な理屈でテロ行為を起こしてくれた。おかげで私の作った料理が台無しだ」


 そう言ってメリューさんは頭を掻いた。

 これからどうすればいいのか――そんなことを考えているようにも見えた。

 そして、メリューさんはシュテンとウラを見て大きく頷いた。どうやら何か考え付いたようだけれど……はっきり言って、ちょっと嫌な予感しかしなかった。

 そして、その嫌な予感がほんとうに的中するまで、少しだけ時間を要することになるのだけれど――今の俺には、何も解らないのだった。


「だが……はっきり言って、解らないことでもない。それもまた事実だ」


 メリューさんは急に立場を逆転させた。

 なぜ急に? そんなことを思ったけれど、その直後、メリューさんはシュテンとウラの二人の頬を叩いた。

 予兆も容赦も無かった。

 そしてこうなるだろうな、という予想はできていたにしろ急にそういう反応をされたから、一番驚いたのはシュテンとウラだったのかもしれない。


「……だからと言って他人に迷惑をかけることをした、それは反省する必要があるな。鉄拳制裁、とは言い難いかもしれないが、それに近いものだ。これでも軽いものだぞ」


「てめえ……。何を言っているのか、解っているのか?」


 ウラが本性を出したのか、牙をむき出しにして言った。

 それに臆せず話をつづけるメリューさん。


「常識を知らない埒外。そうだと思っているよ、私は。寧ろこれくらいで済むのを有り難いと思ったほうがいい」


「メリュー。これはいったい何の騒ぎだ?」


 そういったのはかつてレバニラ丼を注文した吸血鬼のお姫様だった。

 どうやらお姫様もここに居たようで、つかまっていたらしい。まあ、そもそも捕まっていたといっても拘束をされていたわけではないのだけれど。


「……申し訳ありません。どうやら子供が遊んでいたようです。けれど、もう大丈夫。わたしが懲らしめておいたから。だからこれ以上はおしまい。彼女たちも悪気はあったと思うけれど、もう反省していることだろうし」


「えっ」


「反省したでしょう?」


「……はい」


 それを聞いたお姫様は深い溜息を吐くと、頷く。


「別に悪いことをしたから、というわけではないけれど……。うん、まあ、あなたが言うならこちらとしてもこれ以上何も言えないかもしれない。だからと言って好きにしていいというわけでもない。どうするつもり?」


「……私が彼女たちの身元引受人になるわ」


 その言葉は、僕たちも、お姫様も、それ以外の亜人も皆目を丸くする発言だったことは――まあ、言うまでもないだろう。



 ◇◇◇



 後日談。

 というよりも今回のオチ。

 結局、シュテンとウラは暫く城の地下牢に閉じ込められることになった。まあ、国際的なパーティーであのようなことをしたのだから、牢に閉じ込められただけで済むのならば安いものかもしれない。

 因みに今、メリューさんは外出中だ。ティアさんが嫌な予感がする、と言っている。奇遇だな、俺も今嫌な予感がしている。

 そんなことを言ったら、カランコロンとドアにつけられた鐘の音が鳴る。

 ……ああ、案の定だった。

 入ってきたのはメリューさんで、それに、シュテンとウラがついてきていた。


「ただいま。そして、みんなに新しいメンバーを紹介するわね、シュテンとウラっていうの。よろしくね、ほら、挨拶して」


 ……またまた、ボルケイノには馬鹿騒ぎが絶えないだろう。そんなことを思わせる新メンバーの登場だった。

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