自分の名前は姫。少し可愛いかなって自画自賛出来る女子高生。
制服関係には似合ってないけど、ピンク色のふんわりとふたつに束ねた髪型がお気に入り。
なのに、この間から若くして溺愛妻を亡くしたから、自分を溺愛する父親の取引先のエリートサラリーマンを無理矢理許婚にされてしまった。
はっきり言うと困る。事故物件ダカラではなく自分には亡き母親の守護霊の紅い金魚達の霊が守護してくれてるし、大人の男の人には興味が無いから。
相手の名前は鷲聖さん。悪いけど自分の青春と人生の為に死ねばいいのに。
と、想いながらも八回もお見合いを重ねた。
不味くはない毒まみれの食べ物で自分を毒殺しようとしてるのはバレバレ。
自分も負けてられない。今回も自分のターン。
またまた、そう宣言しておいた。
さてと、じゃあ次はマカロニグラタンをいってみようか。
ホワイトソースから作る高級食材じゃないからインスタントの素や市販のチンするだけのは無機リンマツリだから食べたらダメな加工物。必ず無数の人工添加物が投入されてるから。ソレにマカロニと小麦粉は炭水化物。内蔵外臓問わず語りの炎症反応に期待してて。
どんな顔して完食するのか見ててやる。
『貴方にもワタクシの喜びを味わって欲しいのです』
姫と鷲聖のお見合い第九回はこうしてハジマルのだった。
了 終了日24.10.22.