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第9話 ノンブルの話

 ところで、大体の印刷所で本文ページにノンブル(ページ番号)がないとダメって知ってますか?

 デジタルデータになってもページ飛びなんてのは最も警戒しなければならない痛手。しかも作ってしまってからじゃ遅い、恐ろしいミスなんです。

 なのでページ番号をちゃんと付けましょうね! というのが、大抵の印刷所のお約束です。


 では、どうつけるのか。ヘッターかフッターに入れるのです。


 「挿入」というのをクリックすると、色々出てきます。ページ区切りや画像もあります。

 この中に「ヘッター」「フッター」「ページ番号」というのが並んであると思いますが、今回使うのはこれです。


【ヘッター】

 ページ上部の余白部分に情報を挿入するときはここです。

 私は主に「ヘッターの編集」というのを使っています。こっちの方が細かく指定できるので。

 ページ番号の他にも日付や作品タイトルなども入れられるので、拘りたい方は入れてみてもいいと思います。何でもお試しですよ。

 さて、ページ番号を原稿上部に入れる為に気にする項目は「オプション」→「奇数/偶数ページ別指定」と「文書内のテキストを表示」の項目。「位置」→「上からのヘッター位置」の二箇所です。


 奇数/偶数ページ別指定というのは、情報を入れる場所を奇数ページ、偶数ページで別に指定するってことです。

 一般的にノンブルはページの外側端が多いものです。奇数ページは左上。偶数ページは右上。

 ですが、ページ番号の位置は「左上部」「右上部」「中央上」などの指定で、勝手に振り分けてくれません。

 この項目にチェックを入れないと偶数ページのノンブルも左上に。または奇数ページも右上にという具合になって正しく表示されません。

 これは、「奇数ページは左上を選択する」「偶数ページは右上を選択する」というように、正しい位置に表示させるために必要なのです。


 次に「上からのヘッター位置」ですが、これはそのままヘッターの上下の位置を調整するものです。

 本文から近すぎても気になるし、だからって離しすぎると塗り足しに引っかかってちょん切れるし(隠しノンブルといって、わざと塗り足しでちょん切れる位置にノンブルを振り、切り落としてページ番号を出さないという人もいます。これは好き好きで)

 本文データの位置とノンブルの場所を見ながら、いいと思う場所に置いてください。


【フッター】

 ページ下部の余白に情報を挿入するときはこっちです。

 こちらも「フッターの編集」というのを使い、ヘッターと同じような項目を弄って編集をしています。

 内容はほぼ被るので割愛させていただきます。


【ページ番号】

 さて、本番のページ番号です。

 こちらも「ページ番号の書式設定」を一度開いてみてください。使うのは下の方にある「連続番号」です。

 同人誌って、素直に1ページ目から本文が始まったりはしませんよね?

 私の場合は「本扉」「目次2ページ(見開き)」「空白ページ(章扉を奇数ページに持って行きたい為)」「章扉」「空白ページ(本文の始まりを奇数ページにしたい為)」等々で、本文始まるまでに6ページ消費しています。

 こうなると本文出だしのページ番号は「7」が正しいのです。

 ですが普通にノンブルを振ると開始は「1」です。Wordさん間違ってない。

 なので、ここは手動で7ページ目からスタートなんだよって教えなければいけないわけです。


 その方法は簡単で、「ページ番号の書式設定」の下にある「連続番号」の「開始番号」にチェックを入れ、その横に「7」を入力するだけ。

 これでこの文書の開始番号は7に変更になりました。


※もう一つの「前のセクションから継続」は後述「セクション分け」で解説します。


 さて、準備が出来ました。

 では、「ページ番号」→「ページ上部」から選びましょう。

 奇数ページなら左上を選択。すると上にページ番号が付くはずです。

 さて、次のページに行くと偶数ページ。ページ番号は表示されていませんね?

 偶数も指定します。「ページ番号」→「ページ上部」から右上を選択すると、ちゃんと「8」となって表示される筈です。

 これは奇数ページ、偶数ページ1回ずつ設定すれば同ページ内で再度指定する必要はありません。


 さて、ページ番号もついたので……次は何がいいでしょうかね?

 セクションの区切りがいいでしょうかね?

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