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第8話 禁則処理と行間

 ここからは知っていると役に立つかも知れないちょっとしたお話。


【禁則処理】

 Wordには禁則処理というものがあります。

 例えば文書の頭に「。」が付く時、これを自動で文末にもっていく。というようなものです。

 これはWordが自分で判断して設定しています。

 この時、初期は「標準」となっておりますが、これを「高レベル」にしておくことをオススメします。

 何が違うか。それは文頭にあると格好悪いだろう文字が増えるのです。

 標準では小さな「ぁ」などは文頭に来てもそのままですが、これって凄く格好悪い。高レベルにする事でこれを回避してくれます。


 やり方は「ファイル」→「オプション(下の方にあったりするよ)」→「文体体載」にあります。

 他、ユーザーの思惑や使いやすいように設定する事もできるので、やってみてください。


 ちなみに、私が最初に同人誌を作った時にこれを調べたのは、同人誌の1行あたりの文字数が少なく、先頭に来て欲しくない文字が不意に文頭に来てそれを手動で直して……やってられっか!! となったからです(笑)

 ちゃんと付いてるんだよ、機能。知らなきゃ損だ。



【行間】

 同人誌を作る時に真っ先に困惑したのがこれです。

 先にお話した設定にしても、行と行の間がもの凄く開いて驚いた人いませんか?

 これ、行間の設定が「1行」になっているからなんですよ。

 これを解消するためには、ちゃんと行間を設定してあげる事が大事です。


 色々とやり方はあると思いますが、私はスタイルの標準設定は全部この行間で、という指定の方法です。

 「ホーム」→「標準」で右クリックするとサブメニューが出てくるので、ここで「変更」を選びます。

 するとウインドウが開きます。これは標準スタイル全体の設定を変更するものなので、文字の大きさやフォントなど、変更したい時にはしておくといいと思います。以降、この文書で標準スタイルを指定した全ての文書はこの設定に従います。

 さて、出てきたウインドウの下の方に「書式」というものがあるので、ここをクリック。するとメニューが出てくるので、ここで「段落」を選ぶとウインドウが変わります。

 ここで「インデントと行間幅」という中の「間隔」の項目を見てください。「行間」の所が「1行」になっていると思います。

 行と行の間を1行分空けるという感じですが、こっちは詰めたいんです! という事なので、ここを弄ります。

 色々とあるのですが、私は「固定値」というのを使います。ユーザーが指定したptだけ行間を空けるというものですね。

 数字が少なければそれだけ行間は狭く、大きければ広くなります。私の設定は「12pt」ですが、これは好き好きなので自分の目で見て読みやすいなと思う設定でいいと思います。


【改行・改ページ】

 上記の「段落」で一緒に設定できるので、ついでに補足を。

 同人誌の原稿って、出来れば文字とか詰めたいじゃないですか? 読みやすい程度に。

 その中で、「なんでココで改行してるの!」という現象が起こる事がありますが、犯人はこいつです。

 ここでは改行や改ページのルールを設定しています。


・改ページ時の一行残し

 通常の文書を作るときには有用なんですけれどね。

 ページを跨ぐ時、段落の最後1行や最初の1行だけ分裂するのを防ぐものです。

 でも、同人誌を作る時は設定外した方がいいです。なぜなら大きな段落で最後1行だけが同じページに入らなかった場合、その前の大きな段落の塊ごと次のページに移行し、前ページにごっそり穴が開くからです。

 すごい不格好……。

 まぁ、次に跨がる文字が1文字とかならどうにか文書を直して同じページに収めてしまう方がいいですけれどね。


・段落を分割しない

 段落の途中で改ページができなくなるのでこれもチェックを外すのが無難です。

 絶対、何かしら跨がるから。

 上手い人なら分からないけれどね……。


・段落前で改ページする

 これも外すのがいい。逆を返せば「段落前でしか改ページできない」です。


 これらは原稿の見た目を著しく損なうものですので、原稿を書いている時に「なんでここで改行されてんの? そんな指定した?」などの疑問が出てきた場合、真っ先に開くといいと思います。

 他にも原因がある場合もあるので、これらで解消されない場合はwebを漁ってみるのがいいでしょう。

 四苦八苦したことは次に活きますから、調べて弄って苦戦してみるのも悪いものではありませんよ。

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