さて、小説同人誌のサイズというのは……まぁ、3種類でしょうかね? 私的には2種類と思っておりますが。
・文庫本(A6)
一般的に本屋さんに売っているサイズです。小さめの、カバンにスルッと入るやつ。憧れですね。
・A5サイズ
A4サイズコピー用紙を半分に折ってみてください。それがA5サイズ。大きいのには訳があります。
・B6サイズ
今や主流になりつつある少し大きめのコミックスサイズがこれです。
中には新書サイズなんてのもありますが、対応している印刷所はまだ少ない印象ですね。上記3種類なら大体の印刷所が対応しているでしょう。
さて、どうしてこんなにサイズあるのかですが……入る文字数が劇的に違うのです!
ということで、見てみましょう。
【文庫本サイズ】
メリット
・なんといっても本屋に売ってるサイズの本が作れる! 憧れよ!
・サイズ感がいいので持ち運びしやすく、市販のブックカバーで表紙隠せるから公共で読んでても同人誌ってバレない。
デメリット
・文字数入らんのよな……
・少し高いんよ……
こんな感じです。
逆を返せば文字数のあまり多くないお話なら断然こちらをオススメします。簡単に厚みがでるので。
印刷代が高いというのは、ページ数が増えれば当然印刷代も高くなるって意味です。
文庫本サイズで一般的に見やすい範囲だと40文字×17行くらいが私的には見やすいかな? と思っております。そして文庫本は1段組しか選択肢はないので、1ページの文字数が680文字。多少文字数を増やしたりしても800文字は入らないと思ってください。
本編が3万文字として、単純計算で45ページ。事務ページを入れると50ページにはなります。
5万文字だと本編だけで74ページ。事務ページを入れたりするとそこそこ厚みがでますね。
10万文字を超える作品だと150ページ近くなります。
【A5サイズ】
メリット
・とにかく文字数入るんだよね!
・紙が大きければ表紙も大きい! キャラ系の素敵な表紙を大きなサイズで見られるよ!
・長編作家には嬉しいお手頃価格だぜ!
デメリット
・大きいのよな……公共の場ではちょっと浮くんだよな……
こんな感じです。
私の同人誌はほぼこのサイズです。何故なら文字数がびっくりするほど多いので。
此方はとにかく1ページに入る文字数の多さが魅力的です。
A5は大きいので、見やすさを考えると2段組(1ページの中で上下に分かれてるやつ)が主流です。
これは私の同人誌の組版なのですが、28文字×26行×2段で、1ページに1,456文字入ります。文庫本の約2倍です。
これなら10万字の小説が70ページ以内に本編収まりそうなのです。
ページ数が減れば印刷代も減る。もの凄く長い物語を1本作るなら、断然此方がオススメです。
・B6サイズ
正直君は作った事がない!
でも、サイズとしては一般的な大きめコミックスのサイズで今は結構主流。文字数も文庫本よりは入り、A5よりは入らない。
ギリ1段組でも良さそうだし、2段も耐えられそう。
いいとこ取りと言えなくはないけれど……肌感的に君、コミックスなんよ。小説本って感じがしないんだよな……。
そういうの気にしない人ならいいと思う!
ようはお手持ちの作品の文字数を考えて、合うサイズを上手に選択するのが大事って事です。
あと、A4サイズってのも同人誌はあるんですがこれは漫画やイラスト集の大きさで、小説本には適しません。紙が大きすぎて読みにくいんです。このサイズの小説本は見た事がないな。あったとしても漫画メインで、おまけに小説付けてるタイプかな? 大きければいいって事じゃないんですよね。
さて、本のサイズの話をしましたので、次は本の中身の話をしましょうか。