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小説同人誌ってどう作る?
凪瀬夜霧
文芸・その他雑文・エッセイ
2024年10月05日
公開日
16,703文字
連載中
同人業界どっぷりな作者による、同人誌作るの楽しいんだよ?
というお話と具体的な作成のあれこれのお話。
実際の作成はWordのお話ですので、他の文書ソフトを使用している方はそれに合った設定等を弄ってみてください。

かつて同人していて何年もご無沙汰している方も、今を知れば少し興味出てくるかもしれません。

第1話 同人、昔と今

 初めまして。同人誌作るの大好きな凪瀬夜霧と申します。

 読者さんも多いですが、作家さんも多いこのサイトで同人誌作るの楽しいよ! というお話をしたら興味を持つ人がいるかな? と思い、こうした雑記を書いてみました。

 既にそうした活動をしている方もよければ!

 自分の所は自分の所。他人の所は知らない事ばかり!

 ちょっと見比べたりもして、楽しんでもらえればいいなと思います。


 さて、同人業界というとその昔は本当に辛い世界でした。

 なにせ同人を得意とする印刷所すらもほぼ無し! 私が活動していた20年以上前はデータ入稿すらもなかったのです。

 紙で送るんですよ? 郵送ですよ。印刷締め日の前日、朝イチの速達で出して締め切り間に合ったかドキドキしていた人が何人いたか。


 けれどそんな同人業界は今もうないんです。


 近年ではオタクも市民権を得、多くの即売会が開かれ、通販もあり。

 同人に強い印刷会社も多くあります。

 そんな事で同人誌の作成も敷居が低く楽になりました。

 まずはハードルの下がった同人作成の昔と今を比較すると同時に、こんなに手軽になったんだよ? というのを紹介してみたいと思います。


①原稿入稿は今やデータ

 先にも紹介しましたが、20年以上前は紙でした。漫画用原稿用紙に出力した原稿を貼り付けていた時代が懐かしい。

 印刷所まで郵送だったので、その日数分前倒しになる印刷所の締め切り日。甘い計算が命取りとなります。

 ですが今はデータ入稿が主流。寧ろ紙だと割高になる傾向が。

 文書ソフトを使って作成するのが一般的ですかね?

 時間も夜中だろうが関係無く送れるので楽になりました。

 まぁ、それでもギリギリ入稿でデスマーチする作家は後を絶たないわけですが(汗)


②在庫問題

 同人に優しい印刷会社が少なかった時代、作ろうと思うと最低50冊から。

 作った瞬間、50冊の在庫を抱える事になるわけです(恐怖)

 しかも印刷代は二色刷りでも数万円。バイト代が全部持って行かれた記憶があります。

 ですが今は1冊数百円から作れます。

 別に販売目的じゃなくてもいいんです。思い入れのある作品が完結したから、記念に手元に紙で持っていたい。そういう記念同人誌を作る事すらも可能となったのです。

 少部数制作は在庫を過剰に持たずに済むので、経費も抑えられるので一つハードルが下がりますね。大昔、在庫の恐怖に戦いた人達はこれで少しほっとするのでは?

 また、制作費用も昔に比べると安くなり、印刷用紙の選択肢やオプションは増えています。

 これに関しては印刷所によりピンキリなので明言はできませんが、間違いなく20年前よりは敷居が下がりました。


③販路問題

 私が学生時代に同人をしていた頃は地方で、即売会はほぼ参加できませんでした。

 そして販路として期待したい通販は雑誌への記事掲載依頼です。

 当時、同人誌の販売を目的にした雑誌がありました。そこへ販促用の原稿を送り、載せてもらえるようお願いするのです。運が良ければ載ります。

 他は知り合った方とのペーパー交換で、そこに同人誌の通販情報を記載し、配り歩く方法です。

 何にしても小規模なサークルが生き残る事はかなりしんどい時代でした。

 ですが現在はオタクの増加と認知度の向上などもあり、そもそもの即売会自体が増えています。地方でも年間でそれなりの数やっています。

 そして通販サイトが多数あり、そちらを通しての頒布も出来ます。

 宣伝だってSNSの普及により容易となり、明らかに知ってもらえる機会が手法が広がっています。

 他にもオンライン即売会なるものも多少ありますので、とにかく販路についても色々と出来る事が多くなっております。


 現在、同人活動はかなり手軽な感じになってきていると思います。

 在庫を持ちたくない→受注生産可能なサイトの選択。なんて事まで可能になっているんです。

 作ってみたいけれど、どうなの? という漠然とした不安を持つ方や、昔やっていたけれど今はもうしてない。という方もどうでしょう?

 此方を見て少し興味を持っていただけたら嬉しいなと思います。


 さて、現状は分かったけれど現実問題どうすればいいか分からん!

 という方の為に、この後は必要な事や物、印刷所の選び方など、少しずつ解説していきたいと思います。

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