◆本編ぶった切り上等!
今日の邪神さんのコーナー◆
今日紹介するのは、邪神『ヴァルトゥーム』と、『ミ=ゴ』だよ。
◆ヴァルトゥーム
まずは『ヴァルトゥーム』だよ。
初出はクラーク・アシュトン・スミスによる近未来SF小説『ヴルトゥーム』
こちらなんと【SF】だよ。舞台も未来の火星で、クトゥルー邪神というよりは完全にエイリアンの様相を呈しているよ。
それもそのはず、最初スミスはこれをクトゥルーものとして書いていないよ。普通のエイリアンSFだったんだね。筋書も火星の地下で、人間を操る植物型エイリアンヴルトゥームと出会ってしまった主人公たちが機転を利かせて、自分たちもろともこの化け物を1000年の眠りにつかせるという話だよ。
後に、別の作品の中で言及されたことで、実は旧支配者だったんだよ!! ってことになったよ。晴れて邪神さんの仲間入りだよ。クトゥルーも、ツァトゥグアもハスターも普通に地球外から来たエイリアンだから間違っちゃいないね。エイリアン=邪神。そのうちグレイも邪神になるかな? ならないよね。
こいつは作中でも示される通りに植物の姿をしているよ。青白い球根植物に似た姿を持ち、たくさんの根を生やしているよ。また、幹朱色の
幻覚を見せる甘い香りを放ち、人間を洗脳・支配し奴隷のように扱うよ。
ちなみに作中では、花の中心に裸の女を模した器官があるという風に描写したよ。これはどっちかっていと、ファンタジーによくあるアルラウネとかの意匠だね。
別に混同したわけじゃないよ。映えだよ映え。そもそも原作からして一人称ワシの科学者キャラだしね。なんかしゃべるんだよこの植物邪神。妖精じみた姿をとって、爺ボイスはやめてほしいね。
作中では、その辺オミットして、普通に食人植物的なモンスターにしたよ。中心のヒトガタは超そそる感じだよ。一度お相手願いたいね(まず死ぬ)
◆ミ=ゴ
みんな大好きミ=ゴだよ。またの名をユゴスよりの菌類。
ラヴクラフト著「闇に囁くもの」からの登場だよ。
・5フィート(約1.5m)ほど、巨大な甲殻類のような姿。
・性質としては菌類に近い。
・渦巻き状の楕円形の頭にはアンテナのような突起物が幾つか生えている。
・鉤爪のついた手足を多数持ち、全ての足を使って歩行することも
・背中には一対の蝙蝠のような翼を持つ
などなどの特徴を持つよ。明らかな異形だね。彼らはいわゆる邪神と呼ばれる旧支配者ではなく、ユゴス星からやってきたそういうエイリアンだよ。北アメリカ大陸の山岳部などに住んでいて人をさらったりするよ。
虫っぽい外見とは裏腹に彼らは優秀な外科医であり科学者だよ。その卓越した化学力・技術力は様々な機械装置を作ることができるよ。またエイリアンなので、宇宙にも行くのだけど、人間を宇宙に連れ出したりするよ。
その際に取られるのが脳缶だよ。
どういうことかなんとなくわかるよね? 彼らは人間を宇宙に連れ出すとき、その脳だけを取り出し缶詰にするよ。その状態で生きているのだけれど、缶詰にされた状態で宇宙に赴き、しりたくもない真理を知ったりするよ。
脳みそを抜き取られた体の方はというと、これまた特殊な処理をされて、生かされているよ。一応元に戻してくれるつもりがあるのかな?
余談だけど、脳缶は、クトゥルーTRPGでプレイヤーのSAN値をごりごり削るための小道具として有名だよ。みんなもうっかり開けちゃって直葬されようね。
作中では、ヴルトゥームの周囲にいる虫型のクリーチャーとして使用したよ。クトゥルーものにしたから、クトゥルーに関連付けられない魔物が出しにくいんだよね。脳缶はしなかったけど、針ぶっさして脳くちゅくちゅはしたよ。ノルマだよね。しょうがないよね。
ミゴ ミミミミミ