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陣中の肆


 なんということじゃ!

 なぜひまわり軍のやつらがこの部屋に入って来ておるのじゃ!?


「勇殿ぉ!」


 わしは即座に立ち上がり、勇殿の元へと走り出す。

 思わず古き言葉を口に出してしまったがこの際どうでもいい。

 途中、ひまわり軍の面々に目を向け、敵戦力の分析に入った。


 勇殿を囲む敵は5人。

 そやつらのうちの1人が握りこぶしを握っておる。

 ならば、今勇殿が泣いておる原因は、まちがいなくそやつの一撃じゃろう。

 そして部屋の入口のあたりにはジャッカル殿たち。

 勇殿と一緒に遊んでいたはずのジャッカル殿たちは、突然の出来事に思考が停止しておる。

 まぁ、それも仕方なしじゃ。


 そもそも、なんであやつらはわざわざここに来たのじゃ。

 いや、その理由も分かりやすいわ。

 こぶしを握るわっぱのすぐ隣で、にたにたと気持ちの悪い笑みを浮かべているやつ。由香殿の1つ上の兄じゃ。


「勇君! 大丈夫!?」


 勇殿の周りを囲むひまわり軍のやつらを押しのけ、わしは膝をついて泣いている勇殿の隣にしゃがみ込む。

 背中に手を当ててみれば、勇殿は恐怖でぷるぷると震えておる。こんな多くに囲まれて、さぞかし怖かったろうに。

 しかも今勇殿を囲んでおるやつらの中には、わしがかつて部下に取り立てたいと思ったほどに筋骨の整った体躯をしている者が2人もおる。

 この2人の体躯良しから感じる圧迫感は甚大じゃ。普通のわっぱがこの恐怖に耐えられるわけなどない。


「えぐ……ひぐ……光……君……?」

「何があったの? 話せる?」


 その時――由香殿の兄上が、大きな声で叫びやがった。


「うちの由香ちゃんをいじめるからこうなるんだ。わかったかぁ! ざまぁみろ!」


 全てわかったわ。

 事の発端は朝の出来事じゃ。

 わしは由香殿を無視して勇殿の誘いを受けた。

 そのせいで由香殿が勇殿に嫌がらせしようと思いたったのじゃ。

 おそらく自分の都合よく兄に告げ、それを聞いた兄が兵を集めてここに来たのじゃろう。


 んでな……


 ふっざけんな! そんなもん許せるか! と、わしが思うのも無理はない。


 勇殿は関係ない。勇殿は悪くない。勇殿は友達じゃ。わしの大切な友達なのじゃ。

 その友達を泣かしやがって!

 泣かされて……そして――


 勇殿が顔を覆っていた両手を少し下げ、その掌に鮮やかな血の色を視た瞬間、わしの頭の中で何かが吹っ切れた。


「ふーう」


 まずは深く息を吐き、四肢の力みを1度抜く。

 すぐにこぶしをしっかりと握り直し、手首、肘、肩の順に適度な力を込めた。


 次は敵の位置じゃ。

 右前に由香殿の兄。体躯良しは背後と左前。そして左右の真横に凡の体をしたわっぱが1人ずつ。


 まずは後ろの体躯良しの片方を仕留めて、次は左右のわっぱを始末するのがいいじゃろう。

 その後、由香殿の兄に狙いを定め、最後に左前のやつじゃ。

 こちとら戦国武将じゃ。

 体は五歳で貧弱そのものじゃが、似たような体格のやつらなど10人やそこらなんとでもなるんじゃ。

 本物の戦を経験しとるということはそういうことじゃ。


 でも――惜しむらくは武器の有無。

 箒の1本でもあれば有利なことこの上ないが、歌のお稽古に使った箒は使用者がしっかりと片づけておる。

 最悪腕の1本でも失う覚悟は持っておかねば。

 でも、なんとしてでもこやつらをひれ伏させてやる。

 勇殿のように……。

 勇殿がまだ顔をあげておらんゆえ、血の出所が口か鼻かはわからんが、似たような血を流させて罪の重さを存分に味わらせてやる。

 血祭りじゃ。母上の目玉焼きのように、ぐちゃぐちゃにしてやるわ!


「ふん!」


 敵に囲まれる緊張感に前世の戦場を懐かしく思いながら、敵を倒す算段を整え、わしは動き出した。

 しかし、次の瞬間に、わしの胴体を長い腕が囲んだ。


「んッ!?」


 掴まえられて、体を抑え込まれたら面倒じゃ。

 その前にこの手の指をひねり、相手が痛みで腕の力を緩めたところで逃れねばなるまい。

 だけど、この腕……やけに長いな。

 あれ? これって?


「あなたたちは……ひまわり1組の子たちね。理由は後で聞くわ。でも、こんなことしてただで済むと思わないことね」


 寺川殿じゃった。

 左手で勇殿の頭を優しく撫で、右手では何故かわしの体をがっちりロックしておる。


「勇多君? 大丈夫? 歩ける? 保健室行ってきなさいね。

 うーん、華代ちゃん? 勇多君を保健室に連れて行ってあげて」


 寺川殿の言葉にうながされ顔をあげると、わしらを囲むひまわり軍のさらに外側に、いつのまにか華殿が箒を持って待機しておった。


 いやはや、今さっきまで外にいたはずなのに、すでにこの場に駆けつけておるとはな。

 しかもわしに武器を渡そうとしてくれておった。

 そんなん、むしろこの事件を予知しておったレベルじゃろ。

 華殿は陰陽師か!


 ……じゃなくて。


「寺川殿!? 離してくれ! こやつらはわしが片づける! 決して逃しはせんから! あと華殿ッ!? 武器を! その箒を!」

「ダメに決まってるでしょ。仲よくしなさいって朝言ったでしょ?」

「なーぜーじゃ! こやつらから起こした戦じゃ! その下知だったらこやつ等に言えばいいじゃろ! わしは許さん! 勇殿を泣かせたんじゃ! 五臓六腑を痛めつけた後、四肢をトラさんバスに引かせて、その上で斬首の刑じゃ! いや、それだけじゃ飽き足らん! 華殿! 早よう武器を!」


 わしは寺川殿の腕の中でじたばたと暴れ、脱出を試みる。

 しかしそれを察した寺川殿が腕の力を強めてしまったため、わしは少しの呼吸困難とともに抵抗できなくなってしまった。


「ぐふ……寺川殿……被害者が泣き寝入りし、悪党が涼しい顔をしておる……こんな世で……ぐっ……いいのか……?」

「なーに訳の分かんないこと言ってんの? いいから落ち着きなさい」


 その時、泣きやんだ勇殿がゆっくりと顔をあげた。

 だけど涙はまだ乾いておらんし、ごしごしと拭っておる鼻の下は血まみれじゃ。口も切れておる。拭った装束も血まみれぞ。


「落ち着いてなんかいられるか……ほれ、勇殿の顔を見てみい。寺川殿はこれでも黙っておれと申すかっ!?」


 再度怒りが湧き上がり、わしは再び寺川殿の手を振りほどこうと試みる。


「てめえらッ! わかってんじゃろーなッ! ぜってー殺す! 一族郎党皆殺しじゃッ! おいッ! こっち見ろやッ! えぇーい、離せぇ! 寺川殿ッ! お願いだから離してくれ!」


 しかし――


「光君。もういいよ。ありがとう」


 血と涙で小汚い勇殿の笑顔が突如わしの目の前に現れ、わしは言葉を失ってしまった。


 くっそ……くっそ……くっそくっそくっそくっそ。

 何故許せる? 勇殿は何故そんな笑顔を出来るのじゃ?

 これがこの世の習わしなのか? そんなもん嫌じゃ。絶対に嫌じゃ。


 でも……


 勇殿にそんな笑顔を見せられたらしまいじゃ。


「……」


 怒りの吐きどころを見失い、今度はわしがぷるぷると震え始める。

 それを落ち着いたと見なした寺川殿が再びわしらに下知を出した。


「華代ちゃん? 勇多君と……ついでに光成君を保健室に連れていってちょうだい。ここに置いとくと危険だわ。それと、さっきも言ったけど、ひまわり組のあなたたち。さぁ、あなたたちの先生のところに行くわよ」


 あぁ、もう好きにせい。

 勇殿にあのように言われたらわしにはどうすることもできん。


「うるっせぇ、ぶす!」

「行くわよ。でないと次は私があなたたちのことシメるわよ?」

「うるっせ……」

「シメるわよ?」


 寺川殿と、彼女に下卑た抵抗をするひまわり軍の声が少しずつ離れ、入れ替わりにわしの手を握る華殿のぬくもりに気づく。

 華殿は反対の手で勇殿の腰のあたりを支え、わしらはそのまま保健室に連れて行かれた。


 その後、“保健室のおねえさん”という偽りの肩書を持つ50近いおばちゃん先生に迎えられ、わしらは保健室に入る。

 勇殿が鼻の血を洗ってもらっている間、わしと華殿は近くのベッドに座りながらそれを見守った。


「骨も折れてないし血も止まってるわね。痛みは?」

「うーん。口の中がちょっと」

「それは2、3日しみるかも知れないわ。ちょっと上向いて……ん、もっと上」


 などなど、勇殿とおねえさんが話し込むのをほっとした様子で見守りながら……


 あれ、なんか忘れてねぇ?


 ……


 思い出した。由香殿じゃ!

 ふんぬぅ! あんのクソガキぃ!

 事の発端はあやつじゃ。あやつこそ四肢をバラバラにして子ブタさんに食わせてやりたいぐらいじゃ。

 なのになのにぃ。


 ――そういえば、来襲の時にあやつの姿が見つからんかったな。

 わしに恐れをなして逃げたか?

 いや、そんなことあるわけない。

 此度の件は、あやつの兄がしゃしゃり出てきておった。

 ひまわり軍とばら軍。傍から見ればあちら側の優勢が一目了然じゃ。

 むっかつくことじゃが、あの時の勇殿の泣く姿は由香殿にとって喜び以外のなにものでもないし、それならば小田原攻めの殿下のごとく、由香殿本人もあの場にいるのが自然じゃなかろうか。


 なのにいないとは……?

 “自分は関係ない”とするために、あの場に居なかったのじゃろうか。

 そういう意味では逃げたと捉えても間違いではないが、どちらにせよ卑怯な行いじゃ。


 むかつく! あぁ、むかつく!

 後々、然るべき目に遭わせてくれようぞ。

 絶対……絶対じゃ。

 運のいいことに由香殿の兄が余計な一言漏らしたからな。

 あれで由香殿の関与が……関与というか、どっちかっていうと黒幕の総大将じゃが、それが明白になった。


 ふーう。ふーう。

 少し落ち着こう。


 今はまず――この後の勇殿の心の様子と、ひまわり軍の拠点に乗り込んだ寺川殿のフォローがどうなったか把握しておこう。

 今後のわしの動きによっては、勇殿の身が再び危険に脅かされるとも限らんし、情報収集も重要じゃ。

 勇殿がまた泣いたりしないようにせんといかんしな。

 ひまわり軍の拠点に単身乗り込んだ寺川殿が、すでに残虐の限りを尽くしてくれていれば、なおよろしじゃが。

 この世にあまねく破壊の神々よ。どうか寺川殿に究極の残酷さを与えたもう……。


 ――いや、それはやり過ぎか。寺川殿が本気になったら国が1個滅ぶからな。

 まぁよい。ひまわり軍など滅んでしまえばいいんじゃ。


 あとは、そうじゃな。華殿じゃ。

 さっきわしに加勢してくれたんじゃった。

 でもそのせいで、今後ひまわり軍のやつらが華殿に矛先を向けることもありうる。

 まぁ、あの時の華殿は箒を手に握っておっただけじゃ。

 わしからすれば嬉しい限りじゃったが、ひまわり軍のやつらにはその動きの意図はわかるまい。

 でも、だからといって安心はできん。

 華殿はおなごだし、十分に警戒を巡らせるべきじゃ。


 それはそうと……やっぱ気になる事が1つ……。


「華ちゃん?」

「ん?」


 わしの問いかけに、隣に座っていた華殿が笑顔を返す。


「僕が絵本読んでいた時、外でお花さんたちにお水あげてなかったっけ? なんであの時、教室にいたの?」

「ん? たまたまだよ」


 たまたま……たまたまか……。

 そんな答えで納得は出来ん。でも、かといって確認のしようもない。

 うーん……。


 ちなみに、わしはそんじょそこらのおじいちゃんやおばあちゃんより古い価値観も持っておるので、おばけや迷信の類も結構信じておる。

 そっちの方が人生スリリングじゃしな。

 なので華殿のあの行動はそういう類の能力のような気もする。

 だけど華殿は……自覚しておらんのか、または隠しておるか。

 それとも本当に偶然か……。


 うーん……うーん……。


 心に何かが引っかかり、わしがベッドの下に伸ばした足をパタパタさせながら考えておったら、華殿がその真似をしおった。

 宣戦布告じゃ。どっちが足の振りを激しくできるかというバトルのな。

 なのでこっちも負けじと足の振りを激しくする。

 膝関節のあたりの感覚が徐々に薄れ、それでもぶんぶんと足を振り合っておると、いつの間にか保健室のおねえさんが勇殿の手当てを済ましておった。


「はい、終わり。よく我慢できました」


 これで保健室からは撤退じゃ。

 ならばよい。華殿のことはおいおいじっくりと考えることにしておこう。


「ありがとうございました」


 勇殿が最後に礼儀の良い挨拶を済ませ、わしらはばら軍2組の拠点へと戻る。

 結局大縄跳びは中止になり、ほどなくしてひるげの時間となった。

 待ちに待った味噌ラーメンじゃ。

 といっても、今さっきあんなことがあったわしらが、そう簡単に気分をよくすることなどできようもない。


「勇君、ごめんね。大丈夫だった?」


 寺川殿が未だに帰って来ないまま、代わりの先生殿がわしらのひるげの準備を指揮する。

 その途中、ジャッカル殿たちが入れ替わり立ち替わりといった感じで勇殿に声をかけてきていた。

 勇殿を守れなかったという引け目を感じているらしく、ジャッカル殿たちも重苦しい顔つきじゃ。


 じゃが無理もあるまい。歳1つ違うというのは、わしらのようなわっぱにとってそれはそれは大きな差じゃ。

 それに最近の“オチムシャFIVE”ごっこは殺陣のクオリティが日々上昇し、ここ数日は四半刻ほどで体力的な限界が訪れるようになっておった。

 わしがどさくさにまぎれて戦国の足軽組陣形を教えたりしておるからな。


 聞けば、わしがいない時もジャッカル殿はその訓練をやっておるらしい。

 そう考えるとジャッカル殿たちは、訓練に疲れて室内運動場から戻ってきたところだったはず。

 さらにジャッカル殿たちには歌のお稽古の疲れもあったから、体力的にへとへとだったはずじゃ。

 そんな体で立ち向かっても、勝てる相手ではないじゃろう。


 諸々考えて、あの時のジャッカル殿たちは動かなくて正解だったと思う。

 まぁ、ジャッカル殿は名前の印象とは裏腹に、このような正義感や配慮も持ち合わせておる。

 いい意味で名前負けといったところじゃが、勇殿にしてみればこういう言葉をかけてくれる友人が1人でも多くいるというだけで、十分な心の支えになるじゃろうて。

 勇殿の1番の友はわしだけどな。ふっふっふ!



 さてさて、寺川殿がいないため、ひるげの前に歌う儀式も省略じゃ。

 臨時で来た先生殿が早々と部屋から去り、わしらはというとジャッカル殿が叫ぶ「いただきます」の挨拶をリピートアフタージャッカルし、味噌ラーメンをむさぼり始めた。

 しかし、わしの隣に座る勇殿が味噌ラーメンを口に運んで痛がっておったので、やっぱり気にしちゃった。


「勇ど……勇君? 口の中、大丈夫?」


 あっぶねぇ。

 さっきブチ切れた時にいろいろ心のたがを外しちゃったから、言の使い方が適当になっておる。

 しばらくは注意しとかないとな。

 いや、そうじゃなくて、勇殿の友達として今後も勇殿にあのような悲しい顔をさせないように気をつけないと。


「ん? うん。ちょっとしみる。だけど大丈夫だよ。味噌ラーメン、おいしいね」


 しかし、わしの言に応える勇殿の笑顔に元気はない。

 いや、わかっておる。あんな怖い目に遭ったら、誰だってそうなるのが当然じゃ。

 そんな勇殿の心境を想像してみたら……あぁ、またいらついてきた。


 由香殿の兄。なんだったら今からやつらの拠点に乗り込んで、やつらの味噌ラーメンをぶちまけて来てやりたいくらいじゃ。

 一瞬わしの心に巣くう“小悪魔”がちらっと顔を出し、思考の流れでたまたま部屋の入口の方に視線を移すと、いつの間にか姿を現していた由香殿がぬけぬけと味噌ラーメンを頬張っておった。

 くそ……お前も味噌ラーメンにしてやろうか。


 いやいやいやいや。よくないよくない。

 ここは1つ、気を取り直して勇殿を勇気づけよう。


「元気出してね。次やつらが何かしてきたら、今度は僕が守るから」


 言いながら勇殿に笑いかけ、正面に座っていた華殿もにこりと笑みを見せる。

 わしらの笑顔に、勇殿も満面の笑みを浮かべた。


「うん。ありがとう」


 おっ、ちょっと笑顔になった。

 なんというか、本当っぽい笑顔になった!


「味噌ラーメン、早く食べよ! 午後からは僕も“オチムシャFIVE”ごっこ入れてね!」

「うん。午後は光君も一緒にやろうね!」


 わしと会話を重ねることで、徐々に笑顔が輝き始める勇殿。

 これで十分じゃろ。



「あぁ、ムカつくッ! あのババァ!」



 そんで、一瞬だけ戻った勇殿の笑顔は、ブチ切れながら拠点に戻ってきた寺川殿が放つおっそろしい気配によって、再びかき消されてしまった。


 くっそ……寺川殿、余計なことを……空気読めよ。あと怖すぎじゃ。


 そう思いながらプルプル震えるわし。

 いや、あの時はわしだけではなく、足軽組の全員が怯えておったのじゃが、わしはこの時の寺川殿の発言を聞き流すべきではなかった。


 ひるげの後、由香殿の兄たちが再びわしらの前に現れ、なぜか「ざまぁみろ」と告げていったこと。

 帰りにトラさんバスに乗馬する時に、寺川殿がやたらと穏やかな笑顔で見送ってくれたこと。

 全てが意味を持っておったのじゃ。


 それを知って、つくづく思う。

 わしはたかが5歳の園児じゃった。後になってそれを痛感した。



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