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第14話 7/8 名寄市・トムテ健康の森キャンプ場→西興部村・ホテル森夢

 雨ですよ!

 しかも峠越えるとこで!


 朝はまだ良かったんですよ。

 バイクの方々もまあ二人組み×2で仲良く渋い朝食してたし。

 一応天気も名寄と上川と西興部全体見て何とかなるかなーと思ったのに。

 ちなみに今日の道は天北峠までがだいたいずっと緩やかな上りでした。だいたい切り替え3か2、たま〜に1。

 …の途中でポツポツしだして。先日のように前荷物はぶちこんで、後ろ荷物は上に120リットル袋を掛けたら。

 あかんですわ!どんどん激しくなるわ、山道でちょっと陰になるとこもなく!

 …暑すぎるので合羽着ない自分と後ろ荷物がだんだんやばいことに。

 いや合羽もね、平地なら着ますよ。だけど坂ですわ。雨降る前に既に汗だらだらの状態!

 この上重い合羽(風対応なんで重いのだ)着てサウナ状態になったら…

 もう濡れても何でも!と一旦端に寄って後ろは付け直しましたが。そんでスカート絞ったら凄いことになってるし!

 てなこと思ってるうちにどんどん酷くなってきて。こりゃ歩いたら靴が散々なことに!とギア1で必死で漕いでたら…

 着いちゃいましたよ!

 峠の上!

 西興部村の看板に目を疑いましたわー。

 いやまあびっくり、とこれは撮してツイに上げ。

 だがしかし、その後は下り!

 何かだんだん止んできた?状態になってはきたけど今度はそのままで下り坂漕がずに行くと一気に冷える!こりゃヤバいっ!

 で、慌ててまた適当な所に止めて、今度は前荷物に入ってた洗濯物を引っ張り出したざんすよ。だってまだ乾いてる(笑)。

 何も通らないのをいいことにパッパッと上替えて下替えて。脱いだTシャツもスカートも靴下(靴の水分を少しでも取りたいのでこれは別のものに)も絞れる絞れる。

 …下着はそうもいかんのが悔しいところだが。

 ともかくちゃーっと降りて行きましたよ。全然漕がず(笑)。

 するとやがて道の駅があるという看板。トイレのついでに、お宿を検索。

 今日行こうと思ってたキャンプ場のすぐ近くに温泉つきホテルがあるわけですよ。キャンプしたとしてもそこに風呂とご飯しようと思ってたとこ。

 公式ページで素泊まりシングルの値段見て「よっしゃ!」4700円!

 もともと風呂入るからそれ抜いて考えてもよし!先日のとこはバッテリーの件だったから荷物括り付けたままだったんだな。今回は乾かしたいというのもあったのでシングルありがとうだわさ。


 この後道中初めてキタキツネ見たわー。


 で、飲み物をどーんとセコマで調達してチェックイン。荷物運びには相変わらず手間だったけど、すぐ何より寝袋広げてまず。

 そんで風呂!堪能!

 の、あとは洗濯!

 そしてごはん!


 鹿オムライスはまじ美味しかったです。

 よ〜く煮込まれた鹿肉はさっぱりしててワタシには良かった。

 正直グルメ的なことがあまりできないのは、やっぱり歳による胃腸の衰えってのがあるんだよな。あと疲れ。

 だから海産物系はちょっと避けてる。だけど煮込みならね!

 去年のホタテも思ったけど、ワタシにしてみれば珍しいものなのに1400円でお釣りがきたわ!

 たしかなまんぞく。


 さて明日は一応!晴れると出てるけどどうかなー。


 ***


 ちなみにこの峠に至るまでに関しても、写真によるとなかなか面白いものはあったんですね。

 「交通安全」の旗を組み合わせて作った「交通安全」の文字とか、萌えキャラ看板とか。この看板の気合いの入れ様には感心しましたわー。「交通安全なのです!」「不法投棄見てますよ! 絶対、許さないから‼」とか。

 あとは途中で「万里長城」という地名が出てきたり。何だろと思って調べてみると。

 >下川町には、中国領事館からもお墨付きを頂いた万里長城があります。 その長さは全長2kmで、本家中国の万里長城(2万km)のたった1万分の1です。しかし、実はこの万里長城は、「町民の和のシンボル」でもあるのです。


 峠自体は実際緩かったようです。標高300mですが、それ以前に100mがとこ上がっていたし、斜度も多くない。ありがたやですよ。ただ雨。

 数日前の突発的な雨がある程度対応できたのがまずかった。雨だったらともかく荷物はくるまなくっちゃならないんですよ。だけど遅れた。

 それに合羽や服。いやもうこれはぎりぎりでしたねー。

 洗濯するものを着た、というのはまあ何というか。いやまじ人も車も滅多に来ないからの所業というか。……このあともう一回やりましたけどね。もろ出しな。スポプラつけてるから余計に乾かないとか色々頭にあったのだか何だか。

 いや本当、なりふり構っちゃいられないってことは結構この旅ではあったんですよ。前来た時は予想の範囲内で済んだことが、今回は割とそうではなかったと。


 ホテルのほうは元々キャンピングガイドに載ってたんですね。風呂の場所として。

 だけど雲行きと天気予報からして、翌日の朝までにまだまだ降るだろうことは予想できたんですよ。だからもう泊まった方がいいという判断。ぼーっと窓から外見てたら、雨がどんどん強くなるのも見えた時には「あ゛ーよかった」と思った訳ですよ。

 寝袋広げて~というのは、予想の甘さで水が染みてしまっていたからですね。ただでさえワタシの使っている袋というのは「ただの布」ですから。防水もへったくれもない。なのですぐさま寝袋全体を広げて乾かすことにした訳です。


 そんで鹿肉のオムライスですが。

 正直言えば鹿肉入りで一番何とかワタシの中でぎりぎりの価格だったんですわ。1400円っていうのは! あとはそれ以上!

 だけどこの機会を逃したらそう簡単に鹿肉なんて食えない!

 ということで。

 実際北海道以外でそう簡単には食べられないでしょう! 

 出る時に店員さんに「どうでした?」と訊ねられ。美味しかった、と。どうにも反応が気になる様ですな。鹿肉美味しいぞー。脂身が苦手な人にはいいぞー。


 しかしその後の記憶は無い(笑)。とよとみミルクコーヒーの写真とパンの写真はあるんだけどそれ以外は(笑)。

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