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12.浦河・ゲストハウスMASAGO→様似・アポイ山麓ファミリーパークキャンプ場

 6/30。

 25.2℃は室内温度としてどうなんでしょう(笑)。

 ただこれはワタシが泊まった北海道の宿泊施設全体がこういう傾向にあったので、まあ「そういうもの」だと思うしかないのですが。

 大学生の時は、春休みに18きっぷやワイド周遊券を使って北海道に行ったものですが、その時も外が0℃近い時でも室内は20℃と判を押した様に暖かったことを思うと……

 さてこの朝は「ロバパン」のピーナッツコッペをどうやら食べていた模様。

 セコマのパンも美味しいのでひたすら食べまくりましたが、あとこの辺りで出回っているパンも全体的に美味で。ロバパンもその一種。ここは「北海道のロバパン」と言っている様にローカルなんですね。浜松の三立製菓(源氏パイのメーカー)のようなもんか。定番はフジパンと近い感じかなあ。

 しかしこの「歴史」の戦前~昭和30年代のは美味しいなあ。

 あとよくスーパーとかで見たのは「日糧パン」。これは関東でもよく見たので北海道が元だということ今知りましたわ…… なるほど、この二つが他社を凌いでいる理由がよぉくわかりました…… そして美味しかった理由も……



 そうこうしているうちに出発。9時半くらい。最初のツイートが7時半くらいだったから、だいたい二時間くらいぐだぐだしてから出かけるというのが常だったようです。

 目的宿泊地はアポイ山麓ファミリーパークキャンプ場。

 ナビでみると23㎞くらいの地点ですから、気楽~に出かけました。

 そしてここで温泉に目覚めました(笑)。

 走るのはまあそれなりの起伏はあれど、基本的に一本道で日高本線にも沿った形の海沿いの道です。天気は曇り。雨が降る様子は無かったけど、雲は低いし海の音は激しいし。

 そう、海沿いの町をずっと走っていると気付くことが。

 「JF共済」。

 この看板を見た時に一瞬何だ? と思った訳ですよ。そして次の瞬間「あ」と。

 そう、ワタシ達だとよくある「JA共済」の「漁協版」です。これは道北の方でも後で見たんですが、「あー確かに!」でした。

 農協より漁協の方が日常だ、という地域…… 

 一応うちの町にも漁協はあるんですが、存在があまりにも小さくなってしまっているので想像できていなかった自分に喝。

 ずっと336号線を走ってたんですが、やがて初トンネルに差し掛かりました。と同時に、奇岩が! 「親子岩」の辺りですね。ピラミッド型!? というものから、海の中にごろごろと突き出しているものから。後に散々見ることになりますが、この時点ではまだひたすら珍しい。

 そして最初のトンネルはまだちゃんと歩道が「乗れる」範囲だったようです。そういうところは…… 後に滅多に無くなっていきます……

 その後もどんどん進んで行くんですが、時々珍しいものが。道路の鉄条網の向こう側にある赤い鳥居。一体何処から入るんだ、いや今は草に埋まっているけど、一体かつてはどうだったんだ! と思わせてくれるものとか。



 そして入り口に差し掛かり。

 ここからがその日一番の上りでした(笑)。時計回りで来た人の方が泣きを見るルートです。

 この辺りはアポイ岳に登るひとの入り口にもなっている様でして、そのためのキャンプ場でもある様です。ジオパークビジターセンターでキャンプの受付をしてくれまして、一泊600円。ついでに熊鈴も買いました。「こんなのしかないですが……」と言われたお土産系ですが、記念にもなるしいいか、と。

 ともかく広々してまして。ワタシは行った時期も何ですが、日曜日ということもあってか、まあ閑散としてまして。トイレと炊事場の近い平地にちゃっ、とテントを設置。

 周囲をざっと散策したんですが、まじいいところです。側を川が通ってるんですが、その流れの音もいい感じで。

 トイレも炊事棟も綺麗。キャンピングガイドを見直すと、バンガローも2000円と安価。アスレチックタイプの遊具もあり、犬は…… 大型でなければオッケーの模様。ゴミ処理も指定の有料袋を使えばオッケー、と良い管理しているなー、と。



 その後「温泉…… 温泉に行くぜっ!」とばかりに、やや上にある「アポイ山荘」に向かいました。これは徒歩です。はい。

 ガイドには「キャンプ場から150メートル」とありますが、「上り」でその距離なので一応。山荘は標高80mの看板が!

 着いてみると、何やら欧米系団体さん達がバスに乗って出ていくところでした。

 山荘の温泉は500円。

 そして生まれてはじめて! 露天風呂に!

 いやまじ、今まで生きてきて、「観光」で「温泉に行く」ことが無かったので、本当に初めてだったんですよ。何処かにいったついでに入った風呂がたまたま温泉だった、というのはあったかもしれないけど、記憶に残らないくらいだから、「ただのでかい風呂」としか認識してなかったかもしれないし。ガキの頃に行った寸又峡温泉も「風呂」の認識でしかなかったし。なので露天にわざわざ入ったことが無かったんですね。

 ですが「ゆるキャン△」やっぱり影響強し。

 と同時に、前日の銭湯で「もう出るの?」と言われたこともあったかもしれません。のんびり入るという発想が生まれてこのかた無かったんですよ。

 高校生までは共同浴場。大学は寮の大風呂。その後はユニットバスか家風呂ですが…… 特に最近はシャワーばかりで済ますことが多く、それで疲れを癒やすとかのんびりするという発想が無かったんですよね…… それを思うと。発想の転換大事。

 加えて足の疲れを癒やそう~というのもあって、浴槽で足をもみもみ。

 そして頭寒足熱のこの湯が何って気持ちいいんだ! と現在の個人的温泉ブームにつながっているのです。

 そして何と言っても、「休憩所がある」。

 これも「ゆるキャン△」見るまで知らなかった/気付かなかったんですよね。そこでごはんが食べられるということも。ええ、早速そこで注文+食べました。温泉の休憩所では食券制が基本、とか「北海道では水はセルフが基本」と後で友人で聞いたこともだんだん見えつつ。

 これはちゃんと撮ってました。ざる中華+焼き鳥。

 その後湯上がりののほほんさでひらひらふわふわテントに戻り、お茶してツイッターで同人友人と話し、電話もしてたかもしれません。心配してはいるけど基本メールとか見ない地元友人から定期連絡送れ、とも言われてましたから。

 この辺りの記憶は胡乱。ともかく夕飯食べたからいいやー、ととっとと寝たかもしれません。


 さて翌日はちょっと地獄だったえりも岬方面行き(笑)。

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