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女の泉プレミアム
魅惑の巣材ちゃん
現代ファンタジー現代ダンジョン
2024年10月01日
公開日
12,100文字
連載中
温泉場で再会を果たした女たち、楽しいひと時を過ごすはずだったが…。裏切りや失踪や化け物という予想もつかない出来事が次々と女たちを襲うのだ。

第1話 裸の出会い








ここは、炭酸泉と硫黄泉があり、岩風呂と冷源泉が売りの玉の湯という温泉施設。


広い内風呂は、香り立つ硫黄の湯気に包まれて、しっとりぬるぬるになるナトリウム塩化物泉だ。





「はぁー。最高」


カンナは、小さなペットショップに勤める23歳のレズビアン。

GWは働き詰めで、やっと貰えたお休みだった。


こういうのを至福の時と言うのだろう。

思い切り足を投げ出し、ゆったりと湯船に浸かりながら、

ぼんやりと洗い場の方を眺める



バシャーー!


シャワーの飛沫を撒き散らしながら、立ったまま豪快に洗う女の姿。


細身だが上質な筋肉に包まれた背中、そして太ももが非常に美しい。


肩にはエンブレムのような変わったタトゥーが施され、ぷりんとした小さめの尻が揺れている。



(んー、いい身体してるなぁ)


まじまじとその裸体を眺めていると、顔面の方も気になってくる


カンナは覗き込むように自然と前のめりになった



「ふーっ 」


女が濡れた髪を無造作にかきあげる


僅かに覗く横顔は、やんちゃそうな雰囲気で小憎たらしくて可愛い❤



頬にはVのアルファベットが刻まれていた。


たしかタトゥーやボディペイントって温泉入れないんじゃ…?


色黒の尻を眺めながら、そんな事を思ってみたり。



「…。」


こちらの視線を感じとったか、女はふと振り返る。


カンナたちは、ほんの数秒 見つめ合った



(ヤバい💦 )


むちゃくちゃタイプ(≧∇≦)💕


カンナのまばたきが不自然に増量する。



ドッドッドッドッドッドッ


高鳴る鼓動は激しく暴れて胸を打つ



(これはある種の病気だな‪💧‬)


そんな想いなど露知らず、色黒女はふんっと目をそらした。


(あーどうしよう、彼女の身体や横顔からもう目が離せない。)


食い入るように見つめていると、妄想の世界に引き込まれ、色黒女とめくるめく愛欲の沼に沈む様が…。


ああああ怖いほど官能的❤💕💖



「カンナ、露天風呂いこうよ!」


連れの武藤志織が声をかけてきた。


名前を呼ばれて、無理矢理 現実の世界に引き戻される


「志織」


志織は、大学時代の先輩で休みが合えば、とりあえずご飯を食べに行ったり、温泉行ったり、気が向けばエッチしたりと、何となく一緒に過ごすという関係。


簡単に言ってしまえばセフレかもしれない。


だが、それともちょっと違うような、以前はちゃんと付き合っていたはずで。


だけど、今となっては恋人というのとは、まったく違う気がする。


何とも言えない微妙な関係で、レズビアンには結婚というゴールがない分、長く関わっていると曖昧な感じになってしまうのか…と思うカンナである。



「う、ん。もう少し…」


「?」


志織は不思議そうな顔でカンナを見つめるが、そんな事はお構いなしで 色黒女に目がいってしまうカンナ



見ると、色黒女のもとへ髪の長い華奢な女が近づいてくる、そして何やら親しげに話している様子。



もしかして、色黒女の彼女?


いや、誰もが女同士で恋人な訳はない。


しかし、どう見ても、色黒はビアンのタチっぽいじゃないか。


我々は同種の人間を見抜く嗅覚に長けているのだ( ≖ᴗ≖​)ニヤッ


1人あれこれ思いながらニヤつくカンナ


「カンナ?どうしたの?」


「あ💦 別に。まだここに入っていたいから、志織 先に外行ってて 」


カンナは慌てて首まで湯船に浸かる


「 ?…そうなの、じゃちょっと水に入ってくるけど 」


その後も喋りかけられていたとは思うが、何も耳には入らなかった。



(二人が気になって ほんと、それどころではないのよ)



すると、突然 色黒女がカンナに向かってズンズンと近ずいて来たのだ。



「おい、さっきから、なにジロジロみてんだよ💢 」



ええ〜😱😱😱😱

喋ってきたーーー!!


カンナはビックリして固まってしまう



「ルフィー💦」


長い髪が止めに入った。


カンナは、まだ驚きすぎて言葉が出ない


(そんなに見つめ続けていたのか?あからさまに?まさか〜💦)


動揺した。


(でもこの女、ルフィーというらしい)


正面から見る顔も、赤い瞳も、薄い唇も最高だった😍


素敵すぎる、一目惚れってこういうの?


見た目だけで、こんなに好きになっちゃうってあるんだね、ヤバいよ、本当に。


カンナは頭の中でごちゃごちゃと喚き散らす



「おい!なんとかいえ 」💢💢

「あ💦 …あたし、見てた?」

「見てんじゃねぇか、ずっと」


息がかかるほど近づいて、カンナは思わずその唇にキスしたくなる



「そんなの💦 あんただって、こっちを見てるから、見てたってわかるんじゃん!」



だが、思いとは裏腹に、まるで小学生の喧嘩みたいになるのは何故?


「なに💢」

「やめて、ルフィー」


「?! ちょっと、どうしたの?」


志織も気づいて慌てて、飛んできた。


「シオリ💕 」

「ミレイユ!」


2人は顔を合わせると途端に明るい表情になる。


長い髪の女はミレイユというらしい。


ミレイユは、かなり高揚した様子で胸の前で手を揉み合わせ、志織を見つめている。



(なぁに?この二人知り合い?)


「???」


こうして裸の出会いを果たしたカンナたちは、それぞれのハテナをぶら下げ、暫くの間 見つめ合うのだった。


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