この曜日担当のラジオパーソナリティーさんへ
初めてメールを送らせていただきます。
ラジオネームは決めていませんので、とある名無しさんとでも呼んでください。
あなた様がメールを読み上げる際には、
ちゃんとラジオネームを読み上げて、
その上で心地よくメールを読んでいただいております。
ですから、ラジオネームが無いのは、あなた様にとってご不便かもしれませんが、
私は、私と特定されるのがあまり好きではありませんし、
どこかにいる、名もなき誰かという意味で、
とある名無しさんとでも読み上げてください。
もし、ラジオネームを名乗る勇気が出ましたら、
何食わぬ顔で初めましてとメールを送るかもしれません。
あなた様は文体などから、気づかれるかもしれませんが、
もしよろしければ、そっとしておいてください。
今は、とある名無しさんで。
私は、あなた様の担当する、この曜日のこの番組が大好きです。
毎日仕事などがありますが、
この曜日この時間この番組、
この時間だけは、私が私に戻れる時間でもあり、
耳に心地いい、あなた様の声が聞こえる、楽園のような時間です。
あなた様の雑談の引き出しの多さに、
私はいつも驚きを覚えますし、
あなた様の言っていたものに、私も触れてみて、
新しい発見をしたことは、一度二度ではありません。
あなた様の番組で、私の世界は広がりました。
あなた様の番組は、私の脳の使われていない場所を刺激するようです。
今まで鈍っていた感性が、研ぎ澄まされて、
いろいろな物事を感じなおすことができるようになります。
それは、表面だけを刺激する、どこかの動画配信とは違い、
耳だけを使うことで、脳をちゃんと使って、
いろいろなことを自分で考えて感じる作業でもあります。
ラジオ番組でのあなた様の物事の例えや、
触れてきたであろうさまざまの事柄、
ラジオリスナーに通じるか通じないかのマニアックな雑談。
そのすべてが私の感性を鋭くしていきます。
事なかれ主義や、ありきたりのエンターテイメントで、
私の感性は、ここまで鈍くなっていたのかと思います。
SNSの細切れの発言だけではこうはいきません。
ラジオのプロがよどみなくおしゃべりをすることで、
耳から入ってきた情報は、心地よく身体をめぐり、
鈍くなっていた脳の働きをよみがえらせて、
新しい私に生まれなおすようです。
あなた様の番組を毎週この曜日に聞くことにより、
私は何度でも新しい私になります。
それは心地いい蘇りです。
このメールは私の初めてのメールですので、
ラジオリスナー様たちとの交流はありません。
しかし、いつもの時間にこの番組を拝聴することにより、
ラジオリスナー様たちの近況なども聞けて、
あの方は元気そうだと感じることもありますし、
あの方は遠くにおられるようだけど、そこでも聞かれているのだと思うこともあります。
ラジオリスナー様たちからのメールを、
あなた様はいつも丁寧に読み上げてくださって、
いつものマニアックな切り返しをすることもあれば、
思わぬ方向からのラジオリスナー様からのメールに、
あなた様が驚かれることもあります。
この番組で、あなた様とラジオリスナー様たちはつながっていて、
ラジオを通して、私の耳ともつながっている。
多分たくさんの方ともつながっています。
目に見えない電波に乗って、
たくさんの誰かが、あなた様の声で繋がっています。
私は一人でない。
私がそう思うのですから、
あなた様の声で一人でないと思われた方は、たくさんおられると思います。
孤独はある程度必要かもしれませんが、
あまりにも誰の反応もない生活をしていますと、
自分の存在が本当にあるのかわからなくなります。
あなた様の声は、過ぎた孤独を癒す効果があります。
このラジオ番組を聞いている間は、
みんなつながっている。
あなた様の声を中心にして、心地よい縁が結ばれています。
私はここにいる。
あなた様の声を聞いている私は、確実にここにいる。
あなた様のいろいろなお話を聞いて、
あなた様の言っていた物事に触れてみて、
驚いた私も、ちゃんといます。
きっと、私のように、あなた様の世界に触れてみようとした誰かも、
どこかにたくさんおられるでしょう。
あなた様のように、たくさんの物事にはなかなか触れられませんが、
それでも少し触れてみて、
驚いてみたり、感動してみたりして、
あなた様にちょっと近づけると、
それは嬉しくもあり、心地よくもあります。
最後になりましたが、
これからもこのラジオ番組を聞き続け、
私は世界の端っこで、あなた様の声を支えに生き続けます。
あなた様の声にはいつも愛があります。
その愛の声は、これからもたくさんのリスナーを救っていくと思います。
いつも楽しい番組をありがとうございます。
これからもこの番組を応援し続けます。
この番組のラジオパーソナリティーを務めていただき、ありがとうございます。
どうか、末永く番組が続くことを願って、メールを締めさせていただきます。
とある名無しさん