頭はひどく冷静だ。
しかし、心が燃えている。
魂が紅蓮の炎をあげて燃えている。
俺は戦うことを生業としている。
俺が誰かと戦う時、
そこには賭け事が入る。
俺が勝つか相手が勝つか。
それを見て楽しむ連中の前で、
俺は命をかけて戦い続けている。
俺の命なんて安いものだ。
俺が負ければ死ぬこともあるし、
俺がいなくなっても他の戦士が出てくるだけだ。
ただ、俺は負けたくはない。
周りの連中が薄っぺらい金をかけているのとは違う。
俺の命は安いけれど、
俺の命が戦いたいと燃えている。
もっと倒したい、戦いたい、勝ちたい、叩きのめしたい、
俺の魂はいつでも紅蓮の炎が燃え盛っていて、
もっと戦いたいと叫んでいる。
魂が燃えている。
戦いのとき、魂はさらに激しく燃え上がる。
その感覚がたまらない。
熱く熱く燃え上がり、
その熱は俺の力を何倍にも増幅させる。
絶対に負けないという意志。
叩きのめしたいという欲望。
生きたいという本能。
全部が燃え上がっていく。
その感覚がとても楽しい。
俺は戦うために生まれてきたんだとすら思える。
魂を燃やすために生まれてきたんだ。
俺は戦いを終えると、
いつも返り血で真っ赤になる。
ついたあだ名が、紅蓮のバーサーカー。
狂ったように戦いを楽しむものという意味もあるらしい。
俺にぴったりだなと思う。
外が返り血で真っ赤なのと同時に、
内側は赤々と炎が燃えている。
俺はどこもかしこも真っ赤に燃えている。
紅蓮のバーサーカー。
悪くないなと思う。
俺は、強いとされている連中を叩きのめすことに快感を覚えている。
戦いの賭け事のために、
何人もの戦士がやってきて、
俺に再起不能なまでに叩きのめされた。
俺は不敗と呼ばれた。
紅蓮のバーサーカーに勝てる者はいるのか。
賭け事をしている薄っぺらな奴らが、
こんな戦士がいるとか、あんな戦士はどうだろうかと話している。
どんな奴でも叩きのめすのは間違いないけれど、
安全圏で薄っぺらい金だけ賭けているこいつらは、
どれほどの価値があってそこにいるのだろうか。
その魂は燃えているのだろうか。
生きるだけの価値があるのだろうか。
俺に叩きのめされて再起不能になったものよりも、
あいつらの魂は存在に値するほど燃えているのだろうか。
俺の頭は冷静だ。
けれど、魂が叩きのめしたいと燃えている。
紅蓮の炎が燃え盛っている。
俺たち戦士が戦う闘技場。
薄っぺらい金持ちが集まって賭け事をする。
その魂が燃えているか、俺は見たくなった。
今日の俺の相手は、金持ちが金に物を言わせて連れてきた強い戦士であるらしい。
俺は容赦なく叩きのめし、再起不能にした。
闘技場の観客席が湧いた。
紅蓮のバーサーカーは無敵と言っている。
俺は冷静な頭で次の手を放った。
それは、俺の身体の中に仕込まれた、大量の爆薬だ。
爆薬の量は、この闘技場が一瞬で破壊できるほど。
俺はその爆薬に点火した。
紅蓮のバーサーカーが何かしていると思ったかどうか。
薄っぺらい金持ちはまだ騒いでいる。
俺の中の紅蓮の炎が爆発する。
紅蓮の炎が外に出て行く。
すべてを飲み込むほどの爆発となってすべてを壊していく。
薄っぺらい金持ちも炎に飲まれていく。
全部全部壊れてしまえ。
俺の炎に飲み込まれてしまえ。
俺が最強だ。
他の誰でもない。
俺が最強だ。
俺の中に宿っていた紅蓮の炎はすべてを灰にする。
ああ、全部を叩きのめすというのは気持ちいいな。
俺は最強の証明ができたことに満足した。
紅蓮のバーサーカーは最強。
誰も覚えていなくても、それを証明できただけでいい。
すべては灰になる。
伝説だけが残った。