おやすみ。おやすみ。おやすみなさい。
真夜中の中のその部屋で。
おやすみ。おやすみ。おやすみなさい。
子どもが夜中に動き出す。
ベッドを飛び出して、
オレンジのキャンディーを食べようよ。
星のかけらは、あまるほど降ってくるし、
ミルキーウェイは、ざばざば音を立てている。
真っ暗な山の遠くに見える、
真っ暗の中にきらきら光る、
きらきら輝く美しい海。
さざなみの一つ一つに星が降りて来る。
ミルキーウェイより美しく、
波打ち際を走ろうよ。
星が降る降る星が降る。
星のかけらがあちこちに。
真っ暗な山が輝きだす。
頂にひときわ輝くダイヤモンド。
遠くからだって見えるよ。
海の向こうでイルカが飛ぶ。
その滑らかな曲線に、星がすべる。
雫は新たな輝きとなり、
海に落ちてはきらきら浮かぶ。
さあ、遠くに行こう。
おもちゃ車なら動かせる。
乗っていこうよ夜のかなたへ。
君は夜の子ども。
夢はまだまだ終わらないよ。
おやすみ。おやすみ。おやすみなさい。
夜がまだまだ終わらないなら。
おやすみ。おやすみ。おやすみなさい。
せめて今だけ美しい夢を。
やがて太陽が昇っても、
心に小さな輝きを。
おはよう。