指先が震えた。覚えていない。
何で今隣にべったりと碧央がいるのか。
1番後ろの座席で聞こえもしない経済学を学んでいる。
授業なんて考えず、ただ静かに机の下で指を絡めて手を繋ぐ。
本当はお互いに、ずっとこうしたかったんだ。
教授が板書してる間にノートでお互いの顔を、隠して熱いキスを交わした。