今日も変哲もない日が過ぎるはずと街の喧騒に結愛は歩いた。
反対側の歩道には碧央と知らない彼女がいた。
ため息をつき、離れた横断歩道を渡ろうとした。
一瞬の出来事だった。
碧央が血だらけでうつ伏せになっている。
走ってきた碧央は、結愛を歩道に両手で押して右折車に轢かれている。
悲鳴が聞こえた。