昼休みになり、大学のロビーにケータリングのお弁当屋が来ていた。
結愛は安くて美味しいと評判だと聞いて時々利用していた。
長財布を片手に並んでいると、また横からの視線が痛む。
ベンチから碧央がこちらを睨みつけていた。
結愛は、必死に気づかないふりをした。
「このチキン南蛮弁当を1つください」