おお。久々のレベルアップ、しかも一気に2も上がったぜ!
それと
New【
やっぱりこの前の
確かにサハギン・マッチョを倒した途端他のサハギン共が寄ってこなくなってる。
それにこいつを食えばさらにスキルを盗れそうな気がするんだ。
そう思ってサハギン・マッチョの腕肉を食いちぎって飲み込むと、思った通りいつものアナウンスが頭に流れる。
【サハギン・マッチョを捕食したことにより、スキル
よし、思った通りだぜ。
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おお、これはよさそうなスキルが手に入ったぜ。肉弾戦主体の俺にはピッタリだ!
サハギン・マッチョの亡骸を
「おい! なぜサハギンがこっちばかりにやってくる!?」
「クカ?」
アンナの方に目を向けると、俺から離れていった分のサハギン共がみんな彼女の方に向かってた。
悪いなアンナ、サハギン共は任せた!
「ダイナ! そんな先走ってどうするつもりだ!?」
アンナに呼び止められるのも聞かず、俺はどす黒く変色した波打ち際に足を踏み入れる。
すると今度は正面から水の弾丸がものすごい勢いで飛んできた。
「クカッ!?」
おわっと、危ねっ!
すんでのところで水の弾丸をかわすと、水面から巨大な海蛇のようなやつが水面から身をもたげた。
「パギャアアア!!」
なんだあいつは!? 初めて見るぞ!
早速鑑定だ。
個体名:――
種族名:シードレイク
レベル:45
体力:2000/2000
筋力:950
耐久:700
知力:1200
抵抗:800
瞬発:500
うげ、こいつめちゃくちゃ強いじゃねえか!
だけどなんでだろう、そんなシードレイクが俺にビビってるように見える。
「パギャアアア!!」
奴の放つ水鉄砲も狙いが散漫でかわすのも容易い。
まあスキル
もしかして俺の称号
【
すると今度は頭のアナウンスと共に俺の身体が白く光り出して、次の瞬間に俺はあの大恐竜の姿になっていた。
よく分からないけどナイスタイミングだぜ!
「グギャオオオオオオオ!!」
俺の咆哮でシードレイクが震え上がったように見える。
あっちがビビってるうちに勝負を決めてやるぜ!
そう決めた俺はシードレイクに向かって突っ走る。
「パギャアアアアアアア!!」
シードレイクが水鉄砲を乱射するけど、まっすぐ進む俺に掠りもしない。
やっぱり狙いが的外れだ、これはいける!
シードレイクの懐に潜り込んだところで、俺は必殺のスキルを念じた。
白く光る極太の牙で俺は、シードレイクの喉元に食らいつく。
「パギャアアア!?」
喉を食らいつかれたシードレイクは苦し紛れに細長い身体で俺の身体に巻きついてくるけど、ここは新しいスキルで!
念じた途端に全身の筋肉がドクン!と脈打ち、巻きついてくるシードレイクを真っ向からはね除ける。
そして俺はシードレイクの首を噛み砕いてトドメを刺した。
【経験値が上限を突破。レベルが37に上がりました】
またまたレベルアップきたーー!!
しかも一気に3レベも上がったぜ!
ここは巨大化した状態でステータスを確認してみよう。
個体名:ダイナ
種族名:タイラントレックス
レベル:37
体力:1235/1800
筋力:1500
耐久:1200
知力:500
抵抗:900
瞬発:300
おいおい、このステータス今倒したシードレイクよりもめちゃくちゃ強いじゃねえか!
ウキウキ気分で足元に転がるシードレイクの肉も一噛みで食いちぎると、またアナウンスが流れた。
【シードレイクを捕食したことによりスキル
New【
新しいスキルも独特でなかなか使えそうだぜ。
シードレイクの亡骸も
足元で見覚えのあるタコ足が見えかくれするかと思えば、それは急に俺の足を引っ張る。
「グルウウ!?」
思わぬ方向にかかった力で、俺は引き倒されてしまう。
「ダイナ!」
アンナの呼び掛けでどうにか意識を取り戻した俺の前に立ちふさがっていたのは、いつぞやの巨大なタコの魔物だった。