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第26話 予知夢

男の子は時々、予知夢を見ることがあった。

男の子が夢の話をすると、その通りになるってことで、最初は凄いと言われて、ちやほやされていた。


だが、そのうち、気持ち悪いって言われて、イジメられるようになった。


中でも、クラスのガキ大将が、その男の子を目の敵にして、事あるごとに意地悪をしていた。

そのイジメは次第にエスカレートしていく。


男の子は学校に行くのが嫌で、仮病を使って休もうとするが、母親に怒られて、渋々学校に行くという生活が続く。

男の子は、そのガキ大将が消えて欲しいと、常に思っていた。


そんなある日、男の子は予知夢を見る。


それはガキ大将が階段から落ちて、頭から血を流していて、それを上から見ているというものだ。


男の子は久しぶりに楽しい気持ちで学校へ向かった。


その手に残る感触を思い出しながら。


終わり。













■解説

夢で見たのは、男の子がガキ大将を突き落としたというもの。

それは予知夢であるから、この日、男の子はガキ大将を階段から突き落としてしまう。

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