明将が携帯を鳴らしたのは、コンビニでプリンを選んでいる時だった。吉継へ夕食に食べたいものを尋ねたら、プリンと返ってきた。もちろんこれだけではだめだから、鍋焼きうどんでも作って食べさせる。自分用には栄養ドリンクを数本、矢上が推薦してくれたものを選んだ。
「頼まれてたこと調べたけど、祈の勘は当たってた。確かにその産廃業者と契約してたらしい」
「やっぱり。ありがとうございます」
予想どおりの結果に、ひとまずの安堵をする。やっぱり「肉を集めている」のだろう。寄生虫より遥かに非現実的な解釈だが、そう考えると奴らの行動にも合点がいく。
「ただ、ちょっと気になることを聞いた。俺は全く以てオカルトの類は信じない性質だけど、聞いた瞬間いやな感じがしてね。もしかしたら、吉継がやらかしたかもしれない」
「なんですか」
溜め息交じりに切り出した明将に、カゴを握り直して列に並ぶ。伝えられた所業に、言葉を失った。