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登場人物

◎世界観と長めのあらすじ



人族と亜種族が共栄した世界。


百年前、突如現れた殲獣せんじゅうは、世界に未曾有の混乱をもたらした。

殲獣とは異形の怪物であり、その力は火を吐き、氷を操り、大地を揺るがすなど、『魔法』としか言いようのないものだった。

殲獣の登場により動物の多くは姿を消し、人々は殲獣を恐れつつもその力を利用し、新たな社会を築いていった。

しかし、殲獣の登場と同時期に亜種族の固有能力が増大したことで、亜種族の勢力が急拡大し、大陸全体で人族との間に深刻な対立が生まれた。


驕り切った亜種族が人族に仕掛ける形で『大陸戦争』は始まった。『大陸戦争』は、亜種族と人族の歴史上最大の戦いとなった。

人族は圧倒的な人口と殲獣の『魔法』じみた力を利用した『魔術』をもって亜種族に対抗した。『魔術』は戦争の前から人族と亜種族も用いていたが、『魔術』は亜種族の特殊な能力と相性が良く、人族は亜種族の攻勢に苦しんでいた。

亜種族も圧倒的な人口の人族の前に予想外の長期戦を強いられていた。


しかし、人族の将軍ライトの驚異的な活躍が戦況を大きく変えた。ライトの夥しいほどの戦果は亜種族たちに恐怖と動揺を与え、彼らは直接的な支配を諦めざるを得なくなった。最終的に、「人族の王を皇帝に立てる」という条件で停戦が成立し、戦争は終結、亜種族と人族の共存を掲げる「帝国」が建国された。


しかし、人族の皇帝は名ばかりの傀儡にしなかった。

皇帝を操る亜種族たちは人族を軽視する政治を行い、人族はそれに対する不満を募らせていった。経済は殲獣に依存し、各地で格差が広がり、治安の悪化も深刻化している。建国から50年が経過した現在、亜種族と人族の対立は解消されるどころかますます深まり、帝国全体が混沌の中にある。

帝国の未来は、いまだ不透明なままである。



『大陸戦争』の終戦から50年。

帝国建国の英雄と謳われた将軍ライトの元で育てられた、半吸血鬼の少女がいた。


亜種族が人族に忌み嫌われる帝国西部から、黒い翼を持つ彼女は海沿いの村シャトラントから、翼を隠し、その未来に希望を抱いて旅立った。


旅の途中で出会う仲間たちとの絆と裏切りに彼女の運命は翻弄される。



◎歴史など


・魔法

この世界での魔法の力は、殲滅の異能の力。

人々は殲獣の魔法じみた力を「魔術」として利用した。

「魔術師」というのは、殲獣の身体またはその一部を用いてその魔法じみた力を行使する人々の総称である。


・冒険者

殲獣狩りで生計を立てることや、帝国軍に入ること、また都シュタットを目的に旅をする者の総称



・亜種族が人族に厭われる理由


亜種族達が皇帝とした人族の王は、お飾りに過ぎなかった。亜種族達は皇帝の暮らす都へ集い、王を傀儡とした。

人族を間接的に支配していた。

亜種族が人族を軽視し人族が亜種族を毛嫌う所以である。


・帝国建国までの歴史


百年前、「殲獣」が突如として世界各地に出現し、人々は種族を超えて協力しこれに立ち向かっていた。しかし、殲獣の力を掌握したと驕った各種族の王たちはやがて争いを始め、「大陸戦争」が勃発した。


戦争の末、人口が最も多い人族の王が皇帝に擁立されて帝国が建国された。このことにより戦争は終結したが、多くの種族や民族が共存する帝国は不安定な状態が続いている。



・帝国軍暗殺部隊の歴史


皇帝を傀儡とした亜種族たちは、数の多い人族の反乱を恐れた。やがて、亜種族たちは同じ人族を使って彼らを抑え込む方法を考える。暗殺部隊を創設したのである。


この暗殺部隊は、不安定な帝国から生きるため帝国軍に志願した人族の少年少女たちより、素質を見極めて秘密裏に編成された。


◎登場人物紹介


・サキ   15歳

半吸血鬼の少女。自信家で希望に満ちて都へと旅立った。旅立ちの前に狩った幻獣種型の殲獣 “ドラゴン”の牙槍をライトから送られた。

黒翼は基本的に外套で隠している。長い黒髪に、闇に吸い込まれるような黒い瞳。強気で、自身が美少女であると認識している。


・ライト  70歳くらい

帝国建国の英雄。亜種族の王達が人口の多い人族の王を皇帝に立て戦争を終わらせることを決めたのは、ライトの活躍が一因。

15年前に引退して故郷へと戻り赤子だった主人公を引き取った。

都から去って15年。今や伝説となりつつある。


「この子は俺が預かろう。……同じ亜種族の血を流す者としてな」


・ミラク  20代半ばくらい

主人公サキの初めての仲間だった。

かつて帝国軍暗殺部隊で最精鋭ランク 1 の称号を得たが、とある理由で落ちぶれ殺人鬼へと成り下がった。

『 番外編 帝国暗殺部隊の落ちこぼれは“大河の殺人鬼”へと堕ちる 』(約3,000文字)に過去を書いてあります。


「知っているか? 人族の多い地域では、亜種族の体は高く売れるんだぜ、生体死体問わずな」



・ラキ   14歳

双剣使い。サキが吸血した初めての相手。ラナの双子の弟。獣族の混血。

鋭い目つきがミラクに似ている。

鷲型の殲獣の血で強化した双剣を武器とする。双剣を飛去来器ブーメランのように投擲する。

最初は吸血されたことでサキを警戒していた。

サキに裏切り者のミラクと似ていると思われていたことは心中複雑。

獣耳はローブのフードで隠す。


「それがお前を助けてから変わった。吸血されて、とんでもない奴を助けてしまったのかもしれないと思ったもんだ」


・ラナ   14歳

ラキの双子の姉。可愛い。双子は黒髪赤目。

魔術師(殲獣の身体またはその一部を利用してその魔法じみた力を“魔術”として用いる人々の総称)。

双子は獣族の混血で耳のみ獣族のもの。尻尾は生えていない。

獣耳は、魔術師の象徴とされる特徴的な帽子で隠す。


「私達森の奥で2人でひっそり暮らしているんです。亜種族の帝国西部での生きづらさは……よく分かりますから……」







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