僕、安藤雅彦は嫌な予感がしていた。
文化祭が終わって、気がつけば冬に入りかけようとする十一月。
この週末も僕らは四人で集まって遊んでいた。
今日は繁華街にある中古雑貨店に行こうと言う話になったため、近道として裏通りを歩いて行くルートを選択した。
繁華街自体は人通りが多いけど、一本裏道に入ると人通りはなくなり、遠くから人の声がする程度の
そして、店へ向かう僕らの前には一人の少女が立ちはだかっていた。
何となくだけど悪寒がした。
その少女は小柄な体型で、この寒さだと言うのにTシャツと短パン。長いポニーテールをしているから女子に見えるけど、見ようによっては男子小学生にも見える出で立ちだった。
その髪の毛は黒と呼ぶには青く、青と呼ぶには黒かった。
道の真ん中に
少女が呟く。
「――レイラが言ってた『
――僕の記憶はそこまでしか無かった。