「安藤くん、こちらが
「うわぁ!!」「キャッ!!」
氷川と安藤の背後から篠崎が突然話しかけ、二人は思わず声が出てしまった。
「し、篠崎さん! びっくりさせないでよ」
「あら、ごめんなさい……。ふふっ、こんにちは……」
篠崎が
「えーっと、こちらは僕と同じクラスの篠崎さんです、隣の席だからよく色々と話とかしてたりしてて。で、こちらが恋人の氷川ヒカリさん。あと、僕とヒカリさんのそれぞれ部活の先輩の加藤先輩と平野先輩だよ」
「……なるほど。皆さんとお会いできて光栄だわ、また何かご一緒する機会があればいいけど……」
篠崎が軽く
「ごめんなさい、お邪魔したわね……」
「びっくりはしたけど大丈夫だよ」
「もうすぐ終わりの時間が近づいているから、サヨナラの挨拶をしにきたのよ……」
篠崎が嬉しそうに笑みを浮かべる。
「終わり? あぁ文化祭が終わるって意味ね。僕も後でクラスに戻って
「ありがとう……。片付けなら
篠崎はくすくすと小さく思い出し笑いをしている。
「あぁそっか、雅彦のクラスの担任って政木先生だったな。俺の学年では担当教科ないし、バレー部の
加藤が場を和ませようと何とか話題を作ってみるが、困惑した空気を変えるには至らなかった。
「それじゃあ、皆さんそれぞれ末永くお幸せに……。次に会う時が最期じゃなくて最後な事を願っているわ……」
篠崎は、四人の顔を順番にじっくり