アタシ、
ヒカリちゃんから恋人が出来たと聞かされたとき、
ヒカリちゃんは良くも悪くも『良い子』過ぎる。だから、相手が強く出てきたら断れないタイプだと思ってる。
その恋人とやらがどんな人物なのか見ておきたかったのだけど……。まさかこんなに早く機会が
それに、ヒカリちゃんが何かある
だから、この二人の事をチェックするのが今日の私の目的――だったんだけど……。
イルカ! ベルーガ! ペンギン! 他にも可愛い子達ばかり出てきて、正直それどころでなくなってきてる!
「平野先輩ぃ、ヒカリ達もう先に行っちゃってますよー」
少し離れた場所から退屈そうな
おいおいおいおい、ヒカリちゃんと
「平野先輩ー?」
「わかってるぅ! わかってるからぁ!!」
さっきまで私の後ろを歩いていたはずの春昭くんが、いつの間にか前にいて
「――まぁ、元々ヒカリ達の邪魔をするつもりなかったから、アイツらは二人にして、俺は先輩のペースについていきますよ」
気がつくと、先に進んでいた春昭くんが私のすぐ隣まで戻ってきてくれていた。
「えーっと、うん、ありがと……」