僕、
氷川さんから事情を聞くと、一対一だと
確かに僕も
どちらにせよ、来てもらってしまったのだから今更帰って貰うわけにもいかないし、デートと言うよりもただのお出かけになってしまったけど、今日という日を楽しもう。
――と思っていたら平野先輩がなんだか楽しそうに笑っていた。
「いやぁ、それじゃあ行こうかねぇ、ダブルデートってやつ」
「「「ダブルデート!?」」」
変な所で平野先輩以外の三人の声がハモってしまった。
「あれ? そういうつもりで呼んだんじゃないの? ヒカリちゃん?」
平野先輩が
「そ、そういうつもりでは無かったんですけど……。勇気がなかったから、付いてきて欲しかっただけで……」
「でも、それだとせっかくの雅彦くんとのデートなのに、アタシ達が邪魔になっちゃうでしょ? だから、いっそのことダブルデートにすれば雅彦くんも気にならないだろうし、アタシと春昭くんは今後本番に向けた練習になるってわけで」
その理屈はあってるのかな……? あってるのかも……?
「いや、でも、俺と平野先輩って知り合って一時間も経ってないですけど、そんな……」
「そこはヒカリちゃんから耳にタコが出来るくらい聞いてた
平野先輩が
「さぁ行こう!
全員の背中を平野先輩がバンバンと叩き、我々