僕、
数時間前に
当たり前の話かもしれないけれど、告白成功がゴール地点じゃなくて、交際開始はスタート地点なんだ。
僕は今まで告白することに必死で、その先のことを全くと言っていいほど考えていなかったし、今もどうしていいのかさっぱりわからない……。
そ、そうだ。こういう時は氷川さんと
思い立ったら
『早い早い早い。どうすれば良いか聞いてくるのが早い。昨日の今日どころか今日の今日じゃねぇか。想定外の早さでびっくりしたわ』
「あ、いえ、その……すみません……」
『別に後輩に頼られるのは嫌じゃないが、少しは自分で考えろ、
「おっしゃるとおりです……。ぐうの
『まぁ、また何かあったら話くらいは聞いてやるから。ヒカリと連絡先は交換したんだろ? そんなに通話が緊張するならメッセージとかでやり取りしてみればいいんじゃないか?』
「き、緊張してしまうけど……。わかりました、一度話をしてみます。ありがとうございます」
『じゃあな』
好きな人とやり取りするっていうのは、楽しさと緊張と色々なものが混ざりあった複雑な心境になって、なかなかすぐに送る事が出来ない。
僕は人生で初めて嬉しい悩みというものを味わっていた。