「くっくっくっくっ……見つけたぞ、ユキナ=ブレメンテめ……!」
小柄な体型にTシャツと短パン。長いポニーテールをしているから女子に見えるが、見ようによっては男子小学生にも見える
その髪の毛は黒と呼ぶには青く、青と呼ぶには黒かった。
「ワタシはどんなことをしてでもレイラフォードとルーラシードをくっつけてやるんだからな! 今度はどんな
少女はシシシと笑いながら高校の校門へと歩いて行った。
「ん……? ちょっと君」
少女の歩く先にガタイの良い男性教師が立ちはだかり、道を
「君、中学生? いや小学生か? どちらにせよ制服着てないしうちの生徒じゃないよね? 関係ない子は立入禁止だよ。ほら、帰った帰った」
「えっ……。いや、あの……」
少女は男性教師を見上げるように顔を
「なに?」
「いゃ……。その……何でも無いです……」
小柄な少女は更に小さく背中を丸め、徒歩で夕日に向かって去っていった……。