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第41話

     □


 あたし達は足下に注意しながら琴美が落ちた穴を恐る恐る覗いた。

 暗闇の中にライトを当てるとその光景に思わず顔が引きつる。

 琴美の体は置いてあった鉄材に貫かれていた。

 琴美は目を見開いたままピクリとも動かない。

 まるでなにか恐ろしいものでも見たような顔で固まっている。

 その姿を見てあたし達は茫然とした。

 なにが起こってるのか分からない。

 なにをどうすればいいのか分からない。

 分かっていることがあるとすれば一つだけだ。

 あたし達はまた、親友を失った。


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