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【舞台】
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・世界
物語は『レゾンティエラ』と呼ばれる世界にある『碧の大陸』で始まる。
・大闘技場
闘士たちの殺し合いを娯楽として提供する場所、皇国の首都にあるのは大陸で最大規模かつ王が運営にかかわる皇国の象徴的な施設。
直径二百メートルの円形舞台を集客数三千人を誇る観客席で囲った大闘技場。連日、ランキング戦が行われ民衆を熱狂させている。
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・アシュハ皇国
大陸の中心に位置し、最大の領土と軍隊を擁し帝国を称する軍事大国。
騎士団、元老院、教会の三大機関に権力が分配されていたが、皇帝アシュハ三世が暗殺されたことにより騎士団長フォメルスが国王に即位し現在は騎士団の独裁状態になっている。
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・竜の巫女
強大すぎる存在である古竜との意思疎通を行うことを目的とした役職。古竜に対して誠意を示し続け認められた者を称賛して与えられる称号。
性格によるものと考えられるが複数の巫女と対話する古竜は確認されておらず、原則巫女は唯一無二の存在とされている。
古竜と契約を結べた者は力の一部を借用することで、強力な『古代魔法』の行使が可能となる。
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・聖都スマフラウ
アシュハ国の西に位置する山岳地帯の高所に設立されたどこの国にも属さない独立都市。
飛竜を使役した空戦部隊を擁し、『聖竜スマフラウ』と『聖竜の巫女』に護られることで他国からの侵略を免れている。
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・アシュハ皇国
リビングデッド事件により王都八割、全体三割の戦力が低下。
加えて、元老院、教会などの生活、政務を支える機関の壊滅により、とても広い国土を賄いきれない状況になっている。
・マウ王国
アシュハ皇国の領土に隣接する大国。フォメルス時代に奪われた領土の奪還に執念を燃やし、長い戦争状態が続いている。
アシュハの弱体化を最大の好機とみなし、苛烈な攻勢に転じている。
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・デルカトラ連合国
アシュハ皇国の東側に位置する集合国家。リビングデッド事件後に弱体化したアシュハとマウ王国の漁夫の利を狙ってハーデンと密約を交わしていた。
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【所属】
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・グラディエーター/剣闘士
闘技場で殺し合う戦士たちの名称、主人公たちが該当する。
当初は死刑が確定した罪人同士を殺し合わせる場所だったが、娯楽として大盛況のためつねに人材の補充が求められている。
罪人に限らず金で売られた奴隷や、ただ闘いたいだけの腕自慢なども含まれている。
剣闘士には番号が振られており、現在の序列を表している。数字の小さいものほど強い闘士とされ観客が楽しむための指標になっている。
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・国家中枢
皇帝が急逝したことで騎士団長フォメルスが元首の座に即位、騎士団、教会、元老院の三大機関によって運営されていたが現在は騎士団が権力を独占している。
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・剣闘士の待遇
原則として闘士は施設の外に出ることを許されておらず、破ったものは厳罰に処される。
しかしランキングに応じて待遇は改善されていき、上位になると市民よりも高い水準の生活が約束されている。
活躍すれば人気や栄誉を獲得することにもなり、死刑が確定している罪人や路頭に迷い奴隷となった者にとってはむしろ再起のチャンスと言える。
またコロシアムの頂点に立ったものには可能な限りの褒賞が与えられ、完全な自由が約束されている。
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・インガ族
戦闘能力の向上を至上の価値とし、民族全体で取り組む固有の文化を持った部族。男女問わず戦士としての鍛錬を積み、最強の者が族長を務める。
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・アシュハ国三大機関
皇帝を最高権力者に騎士団、元老院、教会と三つの独立した権力機関が存在する。騎士団は軍事、元老院は政治、教会は教育等を司っている。
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・護衛部隊
リビングデッド出現の調査をすることになったイリーナとアルフォンス、遠出をする彼らのために騎士団から派遣された護衛隊。
指導者の交代期に入ったことで三大機関の主導権争いが激化。女王への影響力が著しいイリーナを敵対視する勢力を危惧したチンコミル将軍のはからいであり、彼の信頼する人材で構成されている。
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・教会
崇拝という指針を立てることで倫理の規範を示し多くの信者を導く一大宗派。『主神デオトゥルス』の崇拝を掲げ大勢の支持者が存在することから為政側と権力を二分する組織になっている。
世界中には数多の宗派が存在するが、アシュハのそれは最大派閥であり歴史は国家よりもはるかに古くから存在する。
治癒魔術の総本山とされており、アシュハ国最強の立役者はまさに聖堂騎士団と他国よりも進んだ治癒魔術のおかげといっても過言ではない。
・聖堂騎士団
教会の守護、モンスターの討伐が役割とされるが、反権力の象徴という側面もあり、戦術は対騎士団を想定して長年練られたものである。
構成員は信仰から強い結束力を持っており、完璧な連携を発揮し多数で包囲殲滅する戦術を得意とする。
教会特有の強力な回復、守備魔術を修得しており、一兵卒にして高い継戦能力を誇り、さながら不死身の軍隊である。
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・元老院
アシュハ皇国3大機関のひとつ、政治を司っている。
騎士、貴族、賢者など場内で要職について活躍した者が、後に現場を離れて政治について会議をするために元老院に所属する。
政治のほとんどは元老院で案が出され皇帝が決定をくだすという流れができていたが、元騎士団長フォメルスの即位後は元老院を通さず独断で次々と改革を行うため存在意義を疑問視されていた。
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・竜騎兵
聖都スマフラウ特有の兵種である『飛竜』に乗って空を駆ける騎兵。竜騎兵は兵士としてよりも若く美しく強いという都市のイメージ向上の効果が優先されている。
厳しい訓練を積み練度は非常に高いが、敵国が攻めてきたことは一度もなかった為に実戦経験は皆無に等しい。
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・スマフラウの司祭たち
マウ国から逃れてきた罪人の一族。追っ手を逃れるために危険な高山地帯にある竜の巣に身を隠し、戦争難民を匿うことで集落を拡大していった。
交信できていない竜を相手に偽の巫女をたてることで信仰心を植え付け、戦争で疲れた人々に安全を保障する代わりに一律質素な生活と労働を課して支配している。
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・ハーフエルフ部隊
人間とエルフの混血であるハーフエルフのみで編成される。
アーロック第三王子の私設部隊であり、主に諜報、斥候部隊として活躍する。
特に野外での隠密を得意とし、独自の精霊魔法を操る事が出来る。
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・地下探索部隊
女王ティアンの地下探索を護衛する為、騎士長ダーレッドが編成した精鋭部隊。デーモン討伐の十二英雄にあやかっての十二人編成。
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【事件】
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・選抜試合
罪人や売られてきた奴隷が大勢ストックされたときにおこなわれる多人数戦。
罪人の一斉処刑を兼ねており、ここで生き残ることで剣闘士としてランキング戦に挑戦する資格を得ることができる。
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・ランキング戦
コロシアムのメインとなる試合。ランキングをかけて一体一の対戦が行われる。
試合は闘士からの指名制で、そのなかから特に観客が望むものを優先して組まれる。
番号は収監された順に振られ、勝利した相手の番号に書き換えることが可能。
ただし挑戦できる範囲が定められており、近い数字から段階を追って上昇していかなければならない。
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・エキジビション戦
観客を飽きさせないための余興として一風変わった対戦が催されることがある。
有名な英雄が招かれたり、モンスターと闘わせたりと様々な趣向が凝らされている。
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・頂上決戦
ランキングの一位と資格を有する上位者が正々堂々の試合を行い最強を決める。勝者はコロシアムからの解放と王から望みの褒章を受け取り自由を得ることができる。
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・革命戦争
先代皇帝の嫡子ティアンを旗印に元血統派貴族たちと下位剣闘士たちが現国王フォメルスに対して起こした武力蜂起。
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・死霊術師の根絶
死体、霊魂への魔術作用を研究する術師。死者蘇生の探求からはじまり不老不死の追及などを命題としている。過程で死体操作の技術が確立、軍事利用の観点から兵器として急速に発展した。
その威力はすさまじく人類の滅亡をも想起させる段階となったため『死霊魔術』は禁術とされ、『聖堂騎士団』による術師の掃討が開始された。
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・リビングデッド事件の傷跡
教会による過剰なネクロマンサー弾圧が引き起こした事件により王都の三分の一、総人口の一割が命を落とした未曽有の大災害となった。
三大機関とされた教会と元老院は消滅、騎士団も壊滅に近い打撃を受けた。その隙を突いて今後、敵国が攻勢に出る可能性は高いと予想される。
これに対抗するため、皇女ティアンの即位を急行。生存した騎士の昇格と準騎士の叙任を順次執り行っている。
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・皇国の人事
忠臣であるヴィレオン将軍は東端の辺境警備に、チンコミル将軍はリビングデッド事件の責任を問われ対マウ国軍の最前線へと送られた。
イーリスとオーヴィルは聖都スマフラウに旅立ち無事の報告こそあれど、帰還する様子はないまますでに数カ月が経過している。
ティアンの周囲から人物が離れていく一方で、首脳陣は騎士団長ハーデンの身内で固められ、さらには息子のダーレッドとの婚姻を迫っている。
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・デーモンの伝説
首都の地下には迷宮があり、はるか昔にその最下層で上級悪魔を討伐したという伝説がある。
地下迷宮に挑んだ大神官と十二人の戦士たちこそ、その後アシュハ軍を最強たらしめた聖騎士の起源とされている。
討伐後、監視の意味を兼ねてその地には大聖堂が建造され、その後に教会の威光を活用すべく帝国の首都はそこに移された。
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・悪魔召喚
悪意をもった人間が、その強大な力を利用するために異界からデーモンを召喚することを悪魔召喚と呼ぶ。
デーモンはイービルアイと同じく別世界の存在だが、確固たる実体をもつためこちらからの干渉によってのみ召喚することが可能となる。
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・アシュハ皇国の東西分裂
イーリスから騎士団長謀反の知らせを受けたヴィレオンはアシュハ領の東に新興国を立ち上げさせ、これによってアシュハ領を横断できたはずのデルカトラ連合国とハーデンの繋がりを断ち切った。
首都の騎士団がすべて敵に回った場合、ハーデンの支配下からはずれた東側にティアンを亡命させ匿う算段だったが、ダーレッドの件からハーデンを断罪するにいたり事なきを得た。
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