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エピローグ

───1年後


 原初ノ神カオスが消滅して1年の月日が流れた。


 あの後、エレノア先輩が亡くなってしまったことをユノ先輩から聞いて、エレノア先輩の葬儀に出席し、その後、私とセドたちや騎士ナイトの方々に、騎士ナイト部の部員らと、ルイさんとアノール、ブライアン校長で、【始まりの洞窟】でアランさんのお墓を作った。


 氷の綺麗な墓。セレナの分もアランさんの隣に墓を作った。


 ここの管理は、勿論シュネーが務めるらしい。


 今頃2人仲良く、いちゃついているんじゃないかな? と思うようになったのはここ最近で、それまでは、今までの本調子に戻らない状態だった。


 セドたちのおかげで、少しずつ気が楽になってきた。


 女子会や休みの日は、セドと過ごすようになったり……。


 なんやかんやあって、今はいつも通りの生活に戻っていっている。


 だけど、ルーカス部長はまだ目を覚ますことはなく、姉であるアリアさんの家で引き取っているらしい。


 そのため、ルーカス部長は休学中の扱いで、ユノ先輩は今回の出来事に加担しているということで、ブライアン校長から罰として、という罰を受けたらしい。


 ブライアン校長も、学生の夢を壊したくないという理由でこうなったらしい。


 一方、セフラン王国の結界は原初ノ神カオスによって破壊されていたが、今はそのままらしい。


 理由は、魔物がいなくなったから。ブライアン校長が元々結界を張っていたが、見た目の割には歳らしく、魔力が弱まっているということ。


 魔物がいなくなったおかげで、結界を張らなくて済むという結果になったらしい。


 そして、私たちは無事に2年生になり、アノール、ブレス先輩、レオン先輩は、ミステリウム魔法学園を卒業し、アノールは教師を目指すために、ミステリウム魔法学園の研修生となった。


 アノールを先生と呼ぶ日が来るのかと思いながら、意外と楽しみにしている自分がいる。


 レオン先輩は嵐の騎士ストームナイトのイヴァン・ゲイルさんの部下になった。


 固有魔法が似ているため、イヴァンさん直々にオファーがあったらしい。


 ブレス先輩は未来ある子供たちの支援をするために、旅に出ている。


 ネオ先輩は3年生になり、騎士ナイト部の部長となった。


 それと、私はあの出来事でウィザード・セクトに認められ、騎士ナイトの一員に迎えられた。


 転生者だというのは公表せずに。


 これからは学業と両立することとなる。


 単位は免除されるが、その分課題は多く出されることになるらしい。


 頑張らないと!


 ユノ先輩は私たちと同じ学年となり、寮は違えとクラスは一緒のため、自然と私たちの仲間になった。


 今では、あの出来事を昨日のように思い出したり、悪夢を見たりするが気にしないようにしている。


 アランさんと初めて出会った時、【契約】をしていたが、あの【契約】は建前で、自分を解放してくれという意味にも聞こえるのだと今思う。


 でも【呪いの解除方法】も最初から知っていたが、生きていたいという気持ちもあったんだと思う。


 自分の中で、生と死を葛藤していた日々を過ごしてきたアランさんは今、愛する彼女と一緒で、幸せなんだろうな~。


 でも。もう、誰も失わせない。


 私はアランさんの願いを意思を受け継ぎ、今日も彼の願いの果てを叶えることと、新たに自分の夢を探し続けている。




───見つけましたよ。









to be continued

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