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第30話 スリの少年


父は名の知られたスリだった。



指先の器用さなら、僕も負けてはいない。



満員電車に乗り込んでは日銭を稼いでいる。



今日の成果もまずまずだ。



ただ、そのポケットの中身は手触りが妙だった。






次の駅で降りて確認すると、血痕が付着したナイフ。











背後の物音に気づいた時は遅かった。いきなり後頭部を殴られて



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