駅前ロータリーの隅で、いつも歌っている女の子がいる。
死をモチーフにした詞の内容は、とても暗い。
それでも曲調が今風のせいか、
通りすがりの人々は足を止めて聴き入っている。
彼女の歌を聴くと自殺をしたくなる。
そんな噂を耳にした。
僕は信じていないが、
嫌な上司には彼女のことをしっかり伝えた。