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第16話 暗黒色


昆虫の脚をもいだりカエルを破裂させたりするのが、



子供の頃の娯楽だった。



小鳥や子猫の命を奪うのも、ウサギや野良犬を焼き殺すのも、



娯楽の一環だった。



心に巣くった虚無は次第に大きく成長し、



全身の細胞を暗黒色に染めきった。











殺し屋になるのは必然だったし、生きながら解体されるのは覚悟の上だ。



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