昆虫の脚をもいだりカエルを破裂させたりするのが、
子供の頃の娯楽だった。
小鳥や子猫の命を奪うのも、ウサギや野良犬を焼き殺すのも、
娯楽の一環だった。
心に巣くった虚無は次第に大きく成長し、
全身の細胞を暗黒色に染めきった。
殺し屋になるのは必然だったし、生きながら解体されるのは覚悟の上だ。