帰郷した際に、子供の頃よく遊んだ裏山に行った。
雑木林の中を散歩をしていると、季節外れのチョウを見つけた。
僕につきまとうように、ずっと飛び回っている。
何気なく手を差し出してみると、そのチョウが指先にとまった。
羽根の模様が人の顔のようなので、よく見ると、
去年亡くなった息子の顔だった。