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第7話

その翌週の月曜のこと。


結城さんが少し大きめの紙袋をデスクまで持って来るので、私は思わず、「それなに?」と訊いていた。


「クッキー焼いたので、良かったらもらってくれませんか?」

「え、結城さんが作ったの?」

「はい! お菓子作りが趣味なんです! はい、どうぞ!!」


ハートと星の型抜きクッキーに、アイシングでデコレーションしてあるクッキーは、まるでお店で売っているようだった。

そういえば四人でご飯に行った時、休日はお菓子作りをしていると言っていたっけな、と思い出す。


「すっごい! 美味しそ〜」

「えへへ、お口に合えばまた作って来ますね!」

「ありがとう」


それから結城さんは営業部のみんなに手作りクッキーを配る。ラッピングのリボンも私には赤色リボンで、他の人は違う色のリボンがされていた。

そして、一言カードが添えてある。


『月見里チーフ いつもありがとうございます』


細やかで丁寧な気遣いに指導係として感激したのは言うまでもない。




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