「やあやあやあ!
「う、ウキィ……。これを受けなければ、あっしは二度とお天道様の下で歩けなく……なる?」
「おかしら……。乳臭い小娘からの一騎打ちをどう受け止めるんですかい……?」
「こんな小娘に勝ち誇っても恥。負けたら大恥。こんな大損、なかなかにありませんぜ……」
コタロー・モンキー率いる80人の賊徒たちは猛り狂う心のままに野営地を拡充し続けた。その最中、白昼堂々と10数名のガキ共が威厳溢れる
しかもだ。その女子供の中でも、3段飛びくらいで美少女が堂々と名乗りをあげ、さらには大将同士の一騎打ちを提案してきたのである。コタロー・モンキーと彼の補佐であるオニタ・モンド、ジゴロー・パーセンは鳩が豆鉄砲を喰らったという表情になって、固まってしまったのである。
「え、えっと……」
「しゃんとせんかいっ! エーリカはうちの総大将じゃぞ。もっと相手を挑発せいっ! 一騎打ちに持ち込むには挑発しまくることが肝要じゃぞっ!」
「あ、はい。ごほん……。そこの見るからに女にモテそうな顔をした猿顔! あんたが総大将だってことはひと目でわかるわっ! 女相手には剣は剣でも、粗末な下の剣しか使えないんでしょっ!!」
エーリカが賢いところは
それと同時に、賊徒の本当の総大将であるコタロー・モンキーにとって、これ以上の侮辱は無いと言っても過言ではなかった。
「ウキィィィ! あっしの前では開かぬ宝箱と股を開かぬ女は居ないと言われている
「あら、そうなの? でも、あたしの眼から見れば、あんたの左隣に立つ男の方がよっぽど男前の
「えへへ……。乳臭そうだが美少女にそう言われると気分が良いなぁ!?」
「てめぇ! 何、鼻の下を伸ばしてるんだウキィィィ! いつもあっしのおさがりを当ててがってやってる恩を忘れやがったのか!?」
正直なところ、エーリカの眼からしても、3人並ぶ
「嬢ちゃんを裸にひん剥いて、尻を嫌と言うほど引っぱたいて、世の中の厳しさを教えてやるんだウキィィィ!」
「ふんっ! お尻好きはタケルお兄ちゃんだけで間に合ってるわっ!」
「おいっ! 俺に飛び火してきたぞ!? ブルースやアベルも隙あれば、エーリカの尻ばっかり追っかけてるじゃねえかよ!?」」
「尻を追っかけているのはまあ語弊も含めれば間違ってないでござるが……」
「実際にエーリカの尻を触っているのはタケルさんだけですな」
「おーーーい!? 俺の味方は誰もいねえのかよぉぉぉ」
「外野がうるさいんだウキィィィ! 一騎打ちを受けてやるから、外野は黙っていろ!」
乳臭さが取れてない美少女だけでなく、その彼女の周りが騒ぎ出したことで、賊徒の総大将であるコタローはますますアイスの術中に嵌っていくことになる。受けたところで恥。勝っても恥。負ければ切腹モノの恥。だが、この一騎打ちを受ける以外の選択肢を消されてしまったコタローであった。
コタローは腰の左側に佩いていた
「悪趣味ねっ! それで夜な夜な女性の衣服を切り刻んでいるんでしょ!?」
「ふんっ! くだらぬ挑発だウキィ! 確かに夜のベッドの上で、無理やり女の下着を切り裂く時はあるが、そん時は
「
「減らず口もここまでいくと立派に聞こえるんだウキィ! 裸にひん剥いた後、あっしのおちんこさんをまざまざと見せつけて、二度と短小とは呼べないようにしてやるんだウキィ!」
真剣を用いるコタローに対して、エーリカはなんと木刀であった。固い
エーリカの額に溢れる汗は珠のようであった。そして、エーリカが動けば動くほどにその美しい珠は周囲へと飛び散って行く。若さ溢れるとは14歳のエーリカのためにあるような言葉であった。身体からにじみ出る汗を珠として弾く肌。妙齢の女性が求めるのはいつの時代も変わらない。少女の頃に持っていた宝石を産み出す肌であった。
大空から降り注ぐ雨。川や池、海での水遊び。そんな水に関わる全てをこの年頃の女性の肌は全て【宝珠】にしてしまう。エーリカはコタローとの一騎打ちを通じて、全身から熱が浮かびあがっていた。その熱がエーリカの身体中から珠を創造させていた。防具や防具の下に着こんだ服に覆われてない肌の露出した部分のそこかしこに宝石のように輝く珠が飛び散っていた。
しかし、どの宝珠も紅い色をしていなかった。エーリカは防戦一方となっていても、決して直接的に身体のどこかを
宝珠を身体中から産み出す少女を深く傷つけたくないと思う一方、傷を知らない乙女に最初に傷をつけてやりたい衝動にかられたコタローは
しかしながら、エーリカはその上段斬りを