私はさらだ。
色や形が違うさまざまな皿である。
『私はパン祭りの白い皿です、君たちは?』
『僕は引出物のおしゃれな皿だ』
『大切に保管されてた昭和の皿でござる』
パン祭りの皿 『今日は笑って食事してくれるといいな』
引出物の皿 『料理がおいしそうに見える角度でキメようと思っている』
昭和の皿 『レトロな皿を見てほんわかしてくれるとよいなでござる』
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義実家(遠方)が火事で全焼したことがあり、その後新居に行った時、貰い物のいろいろな食器たちがいることに気づきました。
ねじねじのスプーン、レトロな食器、華やかな皿、の中にパン祭りの白い皿があって和んだ記憶があります。
義実家では、今まで色や形の違う食器に囲まれて食事をしていたのだなと思い、想像ですが皿視点で書いてみました。
普段出会わない保管されていた皿たちが集合して、傷ついた人々を励ましたい気持ちでテーブルに並んでいたのだと思います。