〜??サイド〜
??「……今回の依頼者が言う……カルマ使うやつがボスの殺人集団はここか」
虫の音が鳴る森の奥、午前2時半
風がなびく森の中で、俺はとある廃工場の前に立ちスマホを見ながら、通達された場所がここで合っているかを確認する、何回も地図と辺りとこの廃工場を見合わせ、どうやら場所はここで合っているようだと確信する
??「……さて、どんなヤツが居るかな」
ボスがどんなカルマを持っているか気になる半分、「さっさと片付けよ」と帰りたいという気持ちが脳みそを支配する、どっちにしても、ここに留まる理由は無い、俺は廃工場の扉をギィーと言う音を立てながらゆっくりと開けると
下っ端A「あ゙?なんだテメェ、何もんだ?」
下っ端B「チッんだよ、俺たちの取っておきの場所に土足で踏入やがって」
広々とした空間の中には男が5人ほどいた、中央に大柄な男、左右両方に2人の男が大きな荷物の上に座っていた、俺は黒のフードを脱ぎ、白と黒の混じった髪をなびかせながら言葉を発する
??「よォ、クソみてぇなお前らの命を刈り取りにきた死神だよ」
風が鳴くように激しくなる
月明かりが隙間から俺を照らす
俺は右腕を前に出し、そして
俺の"カルマ"を呼ぶ
??「来い、"
途端、俺の右の掌前から赤黒い稲光が発生し
空間の亀裂から
ボス「あ゙ぁ゙?なんだぁそれ……」
俺のカルマを見て、ボスは奇っ怪なモノを見たような反応をする、そしてそのまま「おい、やっちまえ!」と下っ端達に怒鳴りながら言うと、下っ端達は俺の方へと走ってくる
??「行くぞ
タナトスを手に握りしめ、俺は無数の下っ端どもに向かって駆け出した、考える隙すら許さず、一閃ごとに鋭い斬撃が閃く、首筋を断ち、体を切り裂いていく俺の動きは、まる で死神が舞うかのごとく無慈悲で、 容赦がない、下っ端たちの処理は、たった4秒程で終わり、タナトスを小さく振り血を落とす
ボス「っなんだお前!?」
??「あ?俺?」
ボスはギロリと俺を睨みながら、何かカルマを解放したのか、手からはヘドロが溢れ出ていっている
??「……そうだな、どうせここで
ボス「ッ!調子乗るなよクソガキがァ……!」
ヤツの手からヘドロが暴発しているように溢れてくるが俺は、そんなヤツにはものともせず話を続けヤツへと歩んでいく
澪音「俺の名前は
澪音「喫茶店の
ボス「……そうかそうか……!」
ボス「どうでもいいな!ここで死ぬのはお前なんだからなぁクソガキィ!!!!」
ボス「
その瞬間、ヤツの掌から泥の塊が猛然と飛び出す、もし当たれば、肉体を抉り取るほどの威力だ、しかし当たらなければ、無駄な攻撃に過ぎない、俺は反射的に急旋回を繰り返し、ヤツに迫る、壁を蹴り上げ、瞬時に背後へ滑り込み、そして、冷たい刃を首筋に押し当て、「終わり」と低く響く声でボスに告げる
それにしても、どうにも驚く程呆気なく背後を取れた、ボスは背後を取られたのが相当驚いたのか手から出てきていた泥が止まり、カタカタと体を揺らしているよう
ボス「た!助けてくれ!お願いだ!金でもなんでもやる!だから!」
今、コイツの生殺与奪の権は俺に委ねられている、まぁ、殺るには殺るがな、依頼はコイツの惨殺だし、俺はそんな事を考えながら、ボスの耳に口を近く寄せる
澪音「……最後に教えてやる」
澪音「俺はクソガキじゃねぇ、もう"18"だ」
ガシュッ!
俺のタナトスはボスの首を掻っ切る
ブシャッと血がかかり、汚ぇと思いながらも
俺はボスの死体の写真を撮り、そのまま踏み締め、場を後にした
外に出ると、先程より月明かりが増したような気がし、風が更に鳴いているような気がした
澪音「お疲れ様、タナトス」
俺がタナトスに向かいそう言うと、
タナトスはシュゥッと塵となり消えていく
俺はスマホを開け、店長……