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第43話 童貞卒業直前!?

〇協会支部 (修繕中)


五月と雫は朝に話をしていた通り真理恵から状況を聞く為に協会支部に訪れていた


「あの時は暗くて良く見えなかったけど・・・・これは・・・」


五月は協会の見るも無残な姿に戸惑って居る様だった


「しかし・・すすむんて・・この破壊力の攻撃もおかしいけど私達を治癒したという「竜の瞑想」だっけ?」


「ええ、雫のお母さんやお父さんでも出来ない複数人を同時に治癒するスキルだったわよね・・・」


「それも本人に直接会って詳しく聞かない・・・と?、あれって真理恵さんじゃない?」


雫の指さす先に何時もの協会の制服(シスター服)では無く私服で書類のファイルを手に難しい顔をして撤去作業してる人に指示してる真理恵さんが居た


「忙しそうね・・・」「まぁそりゃそうだよね」


そんな感じで真理恵の方を見ていると真理恵の方が五月と雫に気付き職員の人にファイルを手渡し何か話をすると軽くお辞儀して五月達の元に駆けてくる


「お二人とも、昨日は大変でした・・その後お加減は?」


真理恵は二人を心配そうに見つめる


「あの後、家のクリニックでお父さんに診断してもらったけど傷は完全に塞がっていて完治してるって」


真理恵はその話を聞いて胸に手を充てホッとしている


「私達がここに来たのは・・・」


「ええ、分かってます進様の事ですよね・・・」


五月の言葉を遮り沈んだ表情で俯く


「真理恵さんは、すすむんがどういう状況なのか知ってるよね?」


雫の語気が少しきつくなる


「はい・・進様は協会の決定で富士の樹海に追放される所でした・・」


「「!?」」


その真理恵の言葉に五月と雫が驚愕する


「ご説明しますので場所を移しましょうか」


真理恵は協会近くの喫茶店に二人を伴って入店するとコーヒーを3つ注文し一番奥の席に座る


「ここは協会の人間が良く使う場所なので話が外に漏れる心配はありません・・・では早速・・」


コーヒーがテーブルに届くと真理恵は再び話を再開した


「先ほどお伝えした通りです・・・進様は富士の樹海に追放される所でした」


五月は先ほどよりも落ちついていたが、それでもその語気は荒い


「富士の樹海って魔素の発生区画で立ち入り禁止の魔の森じゃない!?」


「そんな所にすすむを追放って・・・体よく今回の責任をすすむんに押し付けて始末するつもりだったのね・・・」


雫の言葉に五月は愕然とし、真理恵は申し訳なさそうに俯く


「つまり、私達と真理恵さんを先にあの場から帰らしたのは、この件を知られると何としても阻止しようとするからってやっかいばらいだった訳ね・・」


俯いている真理恵に雫は質問する


「追放される所でした・・・って事はそうは成らなかったって事ですよね?」


真理恵さんは顔を上げるとコーヒーに口を付ける


「はい、その場に居られた角様・・・いえ今はもう熊井様と笹本様ですね・・お二人が自分達の故郷に進様を引き取ると申し入れされて・・」


「それを真理恵の御爺さんが了承したと・・・・」


五月は少し考えるそぶりをして「それであの女狐達と進が一緒に居たのね・・・」


「で、二人がすすむんを連れて行った先は?」


「はい、進様が向かわれた先は静岡です」





〇熊井旅館   客間 竜王の間(すすむの宿泊してる部屋)


俺は二人の色気満々の美女に手を引かれ自分の部屋に戻っていた・・・


「ふふ、進ってば緊張してるの?」


「そんな初心な所も可愛いわぁ♡」


アルコールの影響もあって理性のタガが外れ掛かってる、身体も熱くなっている


スゥ―――――


ゆっくりと部屋の襖が開けられると部屋は真っ暗で薄っすらと部屋の真ん中に布団が2つ敷き詰められいた


(夕飯前は1つしか無かったのに・・・まぁ良いか)



スゥ―――――


俺たちが部屋に入ると後ろで襖が閉められた・・・部屋は暗くなったが外の月明かりで薄っすらと様子が分かる


「ねぇ進?私たちからの感謝の気持ち・・・・受け取ってね・・」


「私・・・もう我慢出来ないのぉ♡」


スルスルと衣服の擦れる音と共にフサっと床に何かが落ちる音が二つ・・・ゴソゴソと俺の隣にいた二人が目の前にある布団に入る・・


【ゴクッ】


「進・・・来て・・」


「進さん・・・いっぱい下さい♡」



父さん、母さん、爺さん、婆さん、五月、雫、俺・・・行くよ












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