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第4話 ゲームが壊れた、俺も壊れた

≪GAME OVER≫


すすむんの所持金の半分「?§Σ%$???」が消失しました


「・・・・・うそ・・レベル999で負けた・・しかもイベントで強制的に負けたぽいのに所持金が消えた・・・半分のお金・・・俺の7年と半年分の努力が・・・・」


画面の前で俺はコントローラーを握ったまま硬直して絶望に震えていた・・・・









すると・・・・・


※真理の玉を所持してます、裏モードへ移行する為の条件を確認します


【最初のクエスト開始時に全職業999以上】:クリア

【ヒロインキャラ名、決定コマンド入力回数】:クリア

【ゲーム内でのゴールド使用金額 99億ゴールド】:クリア

【最初のボスを指定職業の最強技で攻撃する 勇者・魔王・ドラゴンロード何れか】:クリア

【GAMEOVER時の使用職業 魔王・ドラゴンロード】:クリア




※項目全てを達成してますので裏モードへ移行します ➡ 決定



≪ドラゴン      ロード≫


§ コ△テ◇ぃにγュー

  新しく始める


(やばい!なんかコンティニューの文字が化けてバグってる・・さっきから決定押しても反応がない!!まずい、まずい!!)


それから朝方まで俺は何とかコンティニュー出来ないか色々な事を徹夜で試したが・・・・・




【チュン♪チュン♪】雀の楽しいそうな鳴き声が聞こえて来る・・・今の俺をあざ笑う様に・・・・


「・・・・朝か・・・・結局どうにもならなかったな・・・・バグだったのかな・・・・いずれにしろ俺の・・15年は・・・」


【カチッ】元は白いはずなのに使い古し若干くすんで茶色くなった、レトロゲーム機の電源をそっと切る


「あは、あはは、アハハハハハ、ア~~~ハハハハ」俺は天井を見上げ笑いながら号泣した


【ドンドンドン】【朝からウルセーゾ!!】隣人だろうか・・・玄関のドアを叩かれるが今の俺はそれどころではない、俺の15年が両親との思い出が俺の生きがいが・・・全て無となった・・


椅子に力無く座り止めどなく溢れる涙に、手に持ったコントローラーはビショビショだ・・・




「そうだ・・今日は土曜だ・・・朝から・・・シフトだ・・バイト行かないと・・・」


括っていたヘアゴムを外し布団に放り投げると、適当に着替え朝食も洗顔も歯磨きもせずにカバンを肩にかけ長年共にしたゲーム機を放置して部屋を後にした




【ドンッ】「ちょっと・・」【ドンッ】「ってぇーな!」


寝不足と絶望からの疲労感で視界がグラつき、まっすぐ歩けずフラフラしてて道行く通行人にぶつかってしまってる、誰か俺に因縁つけて思いっきり殴ってくれないかな・・・


「ちょい!おっさん、時間ギリギリじゃない!大人なのに決められた時間前にこれないわけ?!」

「元気無いですねぇ~ああもしかして、私を想像して朝からオセッセしてたんですかぁ?ww」


いつも通りの金髪と黒髪の美人女子高生からの罵声で自分がなんとかコンビニに到着した事を認識する


「・・・・・・・・・・」


俺は二人を無視してスタッフルームに向かう「無視すんな!!」「あらw本当に朝から盛ってたぁ?w」後ろから何やら聞こえているが、もう俺にはどうでもいい・・・・本当にどうでもいい・・・


自分のロッカーからエプロンとシャツを取り身に付けると、時間ギリギリまで椅子に座り黄昏て時間丁度にタイムカードを押し店内に戻ると派手な格好をした男がカウンターの奥で嫌悪感をむき出しで睨みつけてる二人に言い寄っていた


「なぁ、何で俺の女になってくれねぇ~の?俺ここらじゃ結構名前の知れた男だぜぇ?」


受付の中で身を寄せ合って不審な男を睨み返している鳥居さんと蜂須賀さん


「はぁ?何度も断ってるでしょうが!!アンタなんかお断りなのよ!」


「私らを二人とも彼女にしようとかwあり得なさ過ぎてウケるんですけどw」


恐怖に怯えながらも気丈に男に言い返す二人・・しかし、どう見ても男の方は煽られて逆上してる様にも見える・・


「おい、おい、あんま調子にのって俺を舐めんなよ?」


不審者の背中しか見えないけど、明らかに普通じゃない様子だった(これは助けなきゃ)俺は無自覚に走りだし鳥居さんと蜂須賀さんを背中に庇う様に立ち両手を広げると、ゴミでも見る様に俺を睨み付ける不審な男


「なんだぁ?お前・・・関係無い奴は引っ込んでろよ!」


(こわい、怖い、コワイぃぃぃぃ)


不審者の顔を見ると、強面だが普通にイケメンだった(助けに来た俺より、明らかハイスペックな不審者とか・・世の中は不条理だな・・・)


「と、とにかく、ここは店内ですよ、そこに防犯カメラもあります」おれは店の角を指さす、しかし不審なイケメンは顔をカメラの方へ向けず俺の方を殺意の籠った目で見てる


「ははは、そんな子供じみた手にに引っかかるかよ」両手を持ち上げ軽く首を振りながら溜息をつくと、ニヤリと笑い此方に向かって歩いてくる


「お、おいオッサン!逃げなって!」


「危ないですよ!!け、警察を!」


【ブスッ】自分の腹に違和感を感じ、体の中に冷たい金属が侵入してくる感触がする


「あ~あぁ、たまたま手に持ってた果物ナイフに、おっさんがぶつかってくるからぁ~、アハハ、刺さっちゃったねぇ♪キャハハ」


膝から崩れる俺の目の前を、悠々と笑いながら歩いて店から立ち去る不審なイケメン・・・(クソ、イケメンは悪役も絵になりやがる・・・)


体に力が入らない・・・お腹が痛い・・・あ、天井すこしカビが生えてる・・今度店長に報告しなきゃ・・・でも俺が結局掃除させられるからなぁ・・・うん?誰か呼んでるな・・・金髪と黒髪・・・誰でも良いや・・・もう俺には・・・生きる意味も・・・














※『真理の玉』の発動条件を満たしました


これより裏モードを開始します選んでください


≪ドラゴン      ロード≫


? コんてiνュー(引き継ぎます)

  新しく始める



※確認しました、全てを引継ぎして再開します










≪ドラゴン ハーレム ロード≫














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