そして、今日の夕刻。
「今日は殴りに行くんじゃない、謝りに行くんだ」流は言った。
「俺たちのダチが済まないことをした。このことはもう終わりにしよう、って」
「流、そんなこと考えついてたのか?」みどりんが言った。
「ごめん。俺、ずっとお前のことぼんくらの
「ひどいな。おれだって、
「武官集団って……。殴り合いに強いのは、
それに続けてみどりんが「むしろ兄さんのところのほうがそんなイメージ」と言った。
「うちが?」流は慌てて頭を横に振った。
「確かに
「まぁ、今回は、和平交渉ってわけだけど、そこは大丈夫なのか?」
「うん」みどりんの問いに流は頷いた。
「勝手な行動をして周囲に迷惑をかけるようなことをすると真王は怒るけど、良かれと思ってやったなら、大目に見てくれる」
「よし、なら、とっとと済ませよう」
そうして3人は出かけて行った。
流たちが河川敷でタコ殴りにされていたその頃。
「えっ⁉流が⁉……はい。すいません、ちょっと心当たりがないもので……。ええ。
「何だって?」
「流が帰ってないらしい。何か知らないかと訊かれて何も答えられなかった。これからユッスーに……」
「まさか、あいつ、
「それかっ‼」
真王は猛烈な勢いでユッスーの