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廃忘のシャノワール
ゆーら
ミステリーサスペンス
2024年08月26日
公開日
58,874文字
連載中
いつだって悪を穿つのは、正義───。

街に蔓延る凶悪犯罪を解決する正義の味方、朽内杏樹(クチナイアンジュ)。事件の解決の仕方は至ってシンプル。容疑者の命をもって罪を償わせる、“即刻死刑”。

そんな正義の味方を追う、バイオレンスストーリー。





※この作品は下品な言葉遣いやスプラッター要素が多く登場します。苦手な方は閲覧をご控えください。

プロローグ





 URAニュース速報


 東京都世田谷区の中学校内にて

 立てこもり事件が発生か (14:19)











 今朝の登校時、黒猫が私の目の前を横切った。











 URAニュース速報


 東京都世田谷区の立てこもり事件

 警視庁が学校前に到着 (14:31)











 私はそれを見て、なにか不吉なものを感じていた。











 URAニュース速報


 東京都世田谷区の立てこもり事件

 容疑者は中3の女子生徒か (14:54)


 3年生の生徒のみ

 容疑者は解放を許可した様子 (14:56)











 給食が終わるまでは、日常そのものだった。











 URAニュース速報


 世田谷区の立てこもり事件

 容疑者は1年生徒、2年生徒

 教師も解放を許可した様子 (15:37)


 解放された生徒たちは次々と

 吐き気やパニック症状を確認

 毒物の恐れ (15:41)











 あれは、毒物と言っても過言ではない。


 死に至らない毒物のようなものだった。











 URAニュース速報


 世田谷区の立てこもり事件

 警視庁刑事部が学校内に突入


 解放された生徒たちの証言によると

 容疑者は刃物や銃器などを所持 (15:58)











 そう、あれは











 URAニュース速報


 世田谷区の立てこもり事件

 容疑者が自首か (16:05)


 警視庁 中3女子生徒を逮捕

 学校内にて生徒数名の死亡確認 (16:08)











 過ちを犯した私たちへ向けた、


 あまりにも度が過ぎた躾だった。






































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