目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報
第7話

情報を集めた私は頭の中でそれらを整理する。


「まず、次のカギの色は青…そしてそのカギがあるのは第61番惑星【カルマ】…か」


第61番惑星【カルマ】

主にギャンブルが行われる島で、カードゲームなどカジノが多い。

【ロード】で行われるレースを賭けに使っている場所もある。

このゲーム内で賭けをやりたいならここに行けば大体は…というのがこの星だ。


「行きたくないんだよな…」


カジノで勝てば大量のコインが手に入るが、負ければすっからかん…しかもこの星で増えた借金はプレイヤーがリセットされても消えることはない。

リセマラできない仕様になっている。

そんな星に私はあまり行こうとは思わない。


「特にあのプレイヤーとかもいそうだし…」


以前1000万コインでカギを買うと交渉してきたプレイヤー。あのレベルからしてカジノで増やしたのは確実だろう。

そういった成金プレイヤーも多いのがこの星だったりする。

青のカギも…カジノの景品か何かになっているのだろうか


ゲーム内ニュースでは青のカギを手に入れる条件が、1番大きなカジノトーナメントで優勝するとか、ゲーム内で一定のカジノコインを集めるとか様々なことを言われている。


「カジノに出るお金…ないんだよな…」


カルマ専用通貨カジノコイン(CC)はリアルマネートレードができるため、ゲーム内で一部の敵を倒すか、課金でしか手に入らない。そのうえ、相場は常に変動している。

無課金の私では、今まで倒してきたモンスターからドロップした7CCしか手持ちにはない。


最も効率よくCCを稼ぐにはリアルマネートレードが一番早いんだろうが、あいにく引きこもりゲーマーにそんな大金は用意できない。


「どうしよ…」


何かいい案を考えながらネットニュースを見る。

『赤のカギはすでに【gate】が所持!』

『青のカギの入手方法とは!?』

『ランカーgateにについての考察』


「こんなことなら鍵を売ればよかったかな…」


そんな少しの後悔。そんな後悔とほぼ同時、私の頭の中には一つの案が浮かんだ。


「鍵のを売る…?」


思いついた案を実行するべく即座に私は行動するのだった。

コメント(0)
この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?