メイドさんが退室した後、皆を起こしに行くと見せかけてキッチンへ、棚からコップを5つ取り水で洗い、トレーに清潔そうな布を敷き、コップ裏返しに乗せておく。
更に棚からポットも取り出して、こちらも洗浄。トレーに逆さまにしておきますね。って、所で
ナビさんナビさん! 美味しいフルーツジュースが飲みたいので、甘くて美味しい熟れた果実有る所って、表示できる? 後、危険でなく、人の居ないところで!
『了解しました、検索件数189642件有ります』
ぶはっ! 多いよ! んじゃ、ジュースにしやすい果物で、種類が数種類有り、手軽に採取出来る所ってのは?
『了解しました、検索件数581件有ります』
そんなあんのね。
『ちなみに先日転移した島も検索結果に含まれます』
おいっ! それ早く言って! 一生懸命ワード考えたじゃん!
『申し訳ありません』
よし! まぁ、良しとしましょう! では転移準備!
おおっ! 夕方なんやね島は、暗くなる前に飛びますか!
転移!
パッ
「到着! って目の前果実だらけですやん! Let's 果物狩り!」
ものの1分も掛からず両手で抱える程の果実が!
ナビさん、戻るので表示お願いね。
ではでは、転移!
パッ
「到着っと」
「何処いってたですの?」
「ヒャッ!」
急に後ろから声かけられ、抱える程の果実を、落としそうになるのを必死で耐える!
「おうっ! おはよ果物でジュースでも飲みたいなぁって思って」
「ひょわ! 美味しそうですの! すぐ作りますの! 任せてくださいの!」
シュンッと音が鳴りそうなスピードで葉月が目の前に移動してくる。
「貸して下さいの! 私がやりますの! 早くですの!」
「了解! テーブルに置くね、何か手伝う?」
「大丈夫ですの。調理士に任せるですの! あっ!氷が欲しいですの、······有りますの?」
すごく不安そうな顔をしてこちらを見てくる。
よく見ると、普段は綺麗な黒色の前髪が鼻の頭まで掛かっていて目がみえないが、先程のダッシュのせいで全て後ろに流れ、大きき瞳が見えているってか可愛い! おでこ丸出しちゃん!
伸ばし放題の髪の毛もきちんとセットすればアイドル顔負けレベルやん! 身長も今の俺と変わらないくらいか? まぁうちのパーティー背が低いのばっかやね。スタイルはスレンダーと言っておこう! 名誉の為に!
まっ、朝から良いものが見れました。
「氷か、この冷蔵庫みたいなのには······」
俺は扉を開け、何といわゆるスリードアータイプの冷蔵庫みたいなので、ってか冷蔵庫でいっか! 1番下が冷凍庫の様で、氷も沢山有りました! 一応鑑定! 良し! 問題なし!
「有ったぞ、後で入れるとしてどうやって搾る?」
見つけたのが嬉しいのか満面の笑みがこぼれました。
「良かったのです! こちらの葡萄みたいのは皮を剥いてこちらのボールで潰した後この布巾で搾りますの、こちらの林檎? ぽいのは、ウサギさんカットして冷やしてデザートに追加ですの!」
ほう、美味しそうだ。
「後、そこの棚のお酒が少しと、お水を、冷やして、飲む前にまぜまぜしますの! 後、お塩が隠し味ですの!」
流石は調理士って事なのかな? でもお酒良いの?
「お酒入れちゃうの? 今日は王様との謁見有るらしいよ? 酔っぱらったりしない?」
「大丈夫ですの! このポットにスプーン一杯だけ入れますの! 香りが良くなりますの!」
「了解、んじゃ、お水とか冷やしておくね」
「お願いしますの! 後、皆を起こさなくて良いですの?」
「あっそうだ! 後10分くらいで朝食来る予定だ! ヤバい忘れてたよ」
「わかりましたの! ジュースはやっておきますの!」
急いで水をポットに入れ、冷蔵庫へ入れかけて、冷凍庫に変更。急速冷却じゃ!
パタンと扉を閉め、起こしに行きますかね。
「起こしてくるな」
「よろしくですの!」
キッチンからリビングに出てって、リビングでもう良いよね、寝室へやってきました。
ベットの上には3人が、仲良く寝てる、左から聖、真ん中三葉、右に紗々が、三葉が、左右から抱きつかれ苦しそうだ、三葉も超ロングだよなぁ、紗々だけ肩くらいまでしかないし、聖は寝癖がヤバそうな感じやね。
三葉は更にベットに髪の毛が広がるようになってしまってるので髪の上に寝られてる感じやん。先に起きると頭あげられないんちゃうかな。
と思いながらベットサイドに移動しペチペチと皆のおでこを叩いていくと三葉が眼を開け、俺と目が合う
「うぬっ? 夜這いかの?」
デコピンを、お見舞いしてやる!
ペシッ
「キャっ!」
可愛い声が! ってか声可愛いじゃないですか!
おでこをさすろうと手を動かそうとしても動けない。
「なっ何身体が動かない! どうして! 何をしたの!? 襲われるの!? 言ってくれれば覚悟は出来『ペシッ!』キャっ!」
パニくってたから更にデコピン
「落ち着け、誰が拘束してるかわかるだろ」
三葉は、顔······は髪の毛踏まれてるから動かせないが目を左右にキョロキョロ
「うぅ~聖ちゃんと紗々ちゃん······」
「三葉ちゃん、普通にも喋れるんやね」
三葉ちゃんは、目が見開き顔が赤くなる
「うぅ~内緒にして欲しいのじゃ······この喋り方は趣味を貫いていたがため、ほぼ癖の様でな、余程の事がなければ元のは、出てこんのじゃ」
「ははっ。良いよ内緒でちょっと待ってろよ」
ナビさん、三葉だけ手元に転移出来る?
『はい、可能です。三葉さんのデータを、記録しました。いつでも宜しいかと』
了解!
「んじゃ、三葉ちゃん脱出させるからビックリしないでね。」
んじゃ、転移!
パッ
俺は腕を前にのばし、掛かるであろう重みに覚悟し落とさないように神経を尖らせた。
ズンっと少しの重みと、ん? 軽いな。
「······」
三葉が腕の中でお姫様抱っこ状態で、見詰めて首に手を回してきた。
「······」
「何で首に手が?」
「お姫様抱っこ······全女性の憧れ······旦那様」
うるうる瞳が閉じられ近づくが、エイっ! とベットへダイブさせてやった!
「きゃっ!」
三葉がまた可愛い声を
「「クハッ」」
聖と紗々は、いつの間にか抱き合う様な寝相になってたので2人の上に三葉が、乗っかった形だ。
「おはよ~もうすぐ飯だぞ! 顔洗って目を醒ませよ」
「酷いのじゃ、昨晩もお休みのキスしたろうに、おはようのキスが欲しかったのじゃ」
などとほざいてますが、やっぱりナビさん情報通りやりやがったのか、最近の女子はませてるのかね······
「「苦しいぃ~潰れるぅ~」」
ったく
「ほら三葉起きろ!」
手を引いてやり聖、紗々ちゃんの上から下ろしてやる。
「ふぅ、苦しかった。三葉ちゃん、寝相悪すぎだよ!」
「イキナリ乗り掛かられるとは思いませんでした」
皆がベット上で起き上がった。
ふむ。聖、その寝癖ナイスだ! どこに出しても恥ずかしい非の付けようがない寝癖だ。
紗々はふわっと手櫛で、いつも通りの髪型に。
三葉は何もしなくても、前髪パッつんの日本人形の様な黒髪ストレートに纏まっている。こいつも美人タイプだ、残念な所が多いが。
「後、10分もしない内に朝ごはんを持って来てくれるから身支度しとけよ、今日は王様と謁見あるって言ってたぞ」
「王様かぁ、王冠被って赤いマントで、白いお髭があるんだよね!」
おい! それってトランプのキングだろイメージが!
「そうですね、後、杖か、剣も持ってなかったかしら? 後は王妃様もお髭以外はそんな感じね。王子様は少し小さめの冠にお髭は無しで剣でしたね」
それもトランプのクイーンとジャックがイメージな。ってか王子様か? お姫様のが見てみたい気もするが。
「んん? 王様との謁見か、王とはでっぷり太ってるのが多いぞ! "デュフフッ" とか笑い、脂ギトギトで、頭が悪くて変態で、国政は実は宰相が握っていて破綻一歩手前が多いぞ、王妃は、美人だが性根が腐っておるな、先の宰相とデキており、ドロドロじゃ! 王子は、これもバカが多いぞ、体型は王と変わらん笑い方は、"ゲヘッゲヘッ" って感じかの。」
と、見てきたように言うがそれ本当になら、ヤバ過ぎるって。
多分どっかで読んだ本のキャラなんだろうが、嫌すぎるな。
「はぁ、良いから支度しろよ、俺はリビングに行くからな」
と、部屋を出て行く
「起きます起きます!」×3
と背中からバタバタとする気配が感じられたが、無視してリビングへ、ちょっと気になったのでキッチンへ方向転換。
覗くと
「ふん! ふん! ふん!」
と葉月が唸っている
「どした? 搾れないのか?」
見ていると、布巾の四隅を麺棒みたいなのに引っ掛けくるくると捻りを加え搾りたい様だが、力が足りないのか?
「あっ旦那様ですの! そうなのです、固すぎて······」
「貸してみ」
おう! バスケットボールくらいあるな! 確かに女の子には厳しいか。
「このボールに搾るんやろ?」
「はいですの! お願いですの!」
ぐるぐる······ポタポタ······ジョロロロ······
結構出るな!
ぐるぐるジョロロロ
ぐるぐるジョロロロ
ぐるぐるジョロロロ
ぐるぐるチョロチョロ
ぐるぐるチョロ···ピチャン
「こんなもんかな? これで良いか?」
スゴいなバスケットボールがピンポン玉くらいまでになった。
「ほわわっ! 完璧なのです! 2.5リットルくらいあるのです! 半分は生ジュースで朝御飯に! 残りは少し煮詰めて冷やし、さっきの水とお酒まぜて飲みますの、早速煮詰めて冷やして置きますの! 晩御飯用ですの! お塩はお好みでその場で入れますの!」
なるほどね。どっちも美味しそうだ。
「了解。もうすぐ朝ごはん来るからなるべく急いでね、でも火傷とか気を付けや」
「任せておいて下さいの!」
と、言ったとたんにボールからお鍋に半分より多めに取り別けコンロにかけていく、ボールの残りは一旦冷蔵庫へいれておくみたいだ。
それを見ながら振り返りリビングへと移動、3人共揃っているようだ。
「ちゃんと支度してき······た? 紗々ちゃんと三葉ちゃんはOK! おい、聖、何だその頭は······」
爆発して? 違うな、某ロックバンドWとYの間の超有名バンドが、していた髪型、あの髪型にするにはスゴい時間が掛かると聞いたことがあるが、まぁ、夜寝て朝起きるまでの時間は掛かってるが、しんちょうが7·80センチのびてる状態だ。
「ん? これ、ヘアゴムまだしてないからちょっと待ってね」
聖が、適当に後頭部に髪を纏めヘアゴムでクルクルヘアゴムは黒色で赤色の玉が、2つ付いていて玉を1つ根本と一緒に掴み、もう片方を、持ちのばしながら髪にぐるぐる、最後に根本で持っていた玉に巻いていた方を、ゴム部分で引っ掛けるようにし止めた。
うん、いつもの残念なポニテだ。
「完成! 『ぺしっ』痛っ!」
俺は無理矢理ほどき、とりあえず手櫛で纏め、ちょっと考えながらサイドに移動し、サイドテールしてやる。
「ほぅ、チエちゃんみたいじゃの、そのヘアゴムの玉の色といいホルモンでも焼くかの!」
「あら、チエちゃんと言う方がいらっしゃるのね、どちらのクラスにいました? 1組ではないですね」
「ん? あぁ、これはな、大阪が舞台のじゃりん『ぺしっ』痛っ!」
「それ以上ダメだから! 俺はファンだから! 猫も好きだから!」
「わ、わ、わかったのじゃ」
頭をさすりながら三葉。
俺は、最近見たYouTubeを、思いだし、また観たいなぁと心の底から思うのであった。
「ユタさん、髪型、鏡で見てきていい?」
「いいぞ、すぐ戻ってこいよ」
「うん!」
パタパタと走っていった。
さて、ナビさん、メイドさんどんな感じ? すぐ来そうかな?
『先ほど厨房から出たようですね、ほらノックが来ますよ』
コンコン
ほう、俺は立ち上がり、返事をしながら歩きだした。
「はい、朝御飯ですね、今開けます」
カチャ
扉を開けメイドさんを招き入れる。
「皆様おはようございます。朝食を、お持ちしました」
「「ありがとうございます」」
キッチンから「ありがとうですの!」と葉月
洗面所から「ありがとうございます!」と聖
「ありがとうございます、ソファーの所のテーブルにお願いします」
「かしこまりました」
素早く丁寧あっという間に、並べられた朝食見て見るとやっぱり昨日と同じ薬が、入っておりました。
「以上になります、本日は謁見がありますので扉のベルは使えませんので御了承宜しくお願いします。約2時間後にこちらに来ますので支度宜しくお願いします」
「わかりました、ありがとうございます」
メイドさんは「では」と部屋を出て厨房の方へ戻ったみたい、んじゃ、分離して貰いますか。
「三葉ちゃんまた頼める?」
と料理を、指さし、三葉ちゃんは頷くと紗々ちゃんを見て
「補助頼めるかの?」
「はい」
と紗々ちゃん
ものの1分ほどで分離完了、ってか昨日より多いな、昨晩は小指の先ほどで、今朝は親指くらいありそう。
これ、やっぱり1月以内に行動しないとまずいよな。
謁見の後、時間取れるなら、相談しなきゃな。
「ユタさん、この髪型いいよ! 髪の毛くくるの上手いよ! 毎日お願いします!」
と、洗面所から駆け出てくる。
「自分で頑張れ!」
「あら、髪の毛まとめやすそうよ? 私、ふわふわだからのばすと綿菓子みたいになるから短くしてるのに、良いわね。たまになら私が結ってあげるわよ」
「本当!紗々ちゃん大好き!」
と、抱きつく
「ヘアゴムも、も~2個あるから宜しくね!」
「あらあら、それは楽しみです、色んなヘアスタイルが出来ますから悩みますね」
「ふむ、妾は、髪を結うにはこの祖母から頂いた着物の生地を使い、シュシュにして貰っておる! 残念ながら、ポケットに1つしか入れてなかったからの、体育がある日なら2つ3つ持ってたのにのぅ」
「私なんかヘアゴム持って無いですの!」
葉月がキッチンから戻ってきた。
「あら、葉月さんもロングなので持っているとばかり」
「無いですの! 結った事ほとんど無いですの! ママさんは一杯買ってきたけども、ストレート過ぎてすぐ落ちちゃいますの! 輪ゴムなら落ちませんの! 10本くらい有りますの!」
輪ゴムって取る時痛そうやな······三つ編みとかすれば良さげやけども、ヘアゴム落ちるのか(苦笑)
「輪ゴムなんだ!」
「カラフル輪ゴムですの!」
とポケットからピンク、ブルー、オレンジ、グリーン、パープルと、色とりどりな輪ゴムが出てきたってか物凄く多くない?
「あっ! 学校行く前に、ゴムの色分けるの時間無くて一握りポケットに入れたの忘れていましたの! 多いのは良いことなの!」
「ふっ、普通の輪ゴムより小さく1.5センチくらいかしら内径、だから一握りでも100本くらいありそうね」
「そうだ、三葉ちゃん、これ、錬金術で材料あれば作れそう? たぶんゴム系この世界無いみたいだし」
「ふむ、材料は、解ったがこの世界にあるかの?」
「それはわからんが、現状この部屋には使われて無さそうだからなぁ、蛇口きちんと閉めても漏れてくるしパッキンが無いよね。お風呂場のシャワーも出っぱなしだったよね、だからこのゴム量産出来たら儲かるかもね」
「そっか! ゴム無いとパンツも紐パン!」
「靴下などもすぐ下がってしまいそうですわね。」
「まぁ、その辺は追々って事にしておいてご飯食べようか」
「はい(ですの)!」×4
ºººººº
「おい! そのウインナー俺のだ! 取りすぎた!」
「やかましい! 早い者勝ち! そのパンもいただき!」
「こら! 野菜も食べろ! 俺の皿に野菜ばかりのせんなって! そのベーコン寄越せ!」
「はぁ、朝は食べない派なんだけどなぁ」
「僕は食べるが和食しか受け付けないよ、残そっかな」
「僕も朝は白湯とお漬物2切れとおにぎりが······」
「残そう」×3
「残すの? 僕、貰って良い?」
「どうぞどうぞ!」×3
「ありがとう、僕、相撲習っていて身体大きくするのに沢山食べてたから、癖になっちゃってね、」
「そうなんだ、でも、動きにくくならない?」
「あぁ、そう思うよね、でも、今は脂肪を付けて筋肉に変えて行ってたところだから触ってみる?」
と、お腹を指差す。
恐る恐る触ると
「うわっ! 硬っ! なにこれ筋肉!?」
「えっ何々! 触らして!」
「良いよ」
「硬てぇー!」×6
「腕も結構付いてきたんだよ」
「うわっ! 腕もカチカチ!」
「これ、絶対勝てないって!」
「お前、職何だったっけ? ん~そうだ!」
「重騎士!」×6
「そうだよ」
「鉄壁!」×6
「皆の盾になるよ」
「宜しくお願いします!」×6
ºººººº
「中々美味しいわね」
「そうだね~あっ! トマトちょうだい!」
「ん? あげる! かわりに、カボチャちょうだい。カボチャ好きなの」
「私どっちも苦手、葉っぱ系は好きなのだけど」
「私は野菜全般大好き! かわりに、お肉や、魚苦手」
「女子は野菜系ね」×4
「いやいや、私は何でも食べるよ? 量は食べれないけど、やっぱりバランスじゃない?」
「確かに!」
「肌荒れとか気になるからねぇ~」
「肉って茹でた、しゃぶしゃぶ? あれなら好きかも! 大根おろしたっぷりで、酢醤油がいいな!」
「わかる!」×4
「胡麻ポン酢も捨てがたい!」
「私、お出汁に、味の素入れて一味を少々」
「あっ! 和風ドレッシングも美味しいよ! レタスとかと一緒に!」
「って事で、ここの食事は、野菜しかましなの無いね、お肉系も食べられるけど脂っこ過ぎるよね」
「だよねぇ~」×4
「残すの悪いし、今日もアイテムボックス行き?」
「賛成ぇ~!」×4
「あっ! えっけん! って何?」
「何か王様とお話するみたいだよ」
「王様! 偉い人だから真面目にお話しないとね」
「校長先生くらい?」
「もっと偉い! はず?」
「総理退陣!」
「総理大臣ね。退陣してどうするのよ! ってそのくらい偉い人なんじゃないかな。」
「はぁ、なんだかなぁ、夏休み前の社会科見学気分だったのに、町工場のリーダーさんに説明受ける所が、大会社の社長さんから説明受けるくらい訳わからなくなりそうです」
「その例えが、私には理解出来ないわ」
「うんうん」×3
「1泊2日の旅行が、盛大に延びたってのがわかり安いかな」
「3年弱でしたよね1000日って長いよ」
「で、何で社長さん出てくるの?」
「あっ! そっちの話だった!」
「話しずれたよ! でも3年帰れないのは嫌だなぁ」
「勉強忘れちゃうよ」
「あぁ、ありそう」×4
「中学受験結構頑張ったのになぁ、制服可愛いかったから」
「私は家から近かったので、徒歩5分ですし、私の小学校の子達はほとんど? 半数以上? この中学だよ」
「私はお父さんの転勤の都合で、めっちゃ難しかったよ。例年の入学試験の問題送って貰って半分諦めてた!」
「で、社長って?」
「忘れてたわ、えっと、それくらい偉い人だって事なのかな?」
「忘れてたって、まぁ、お行儀よくしなきゃって事よね! 皆お願いね、」
「了解!」×4
「支援職組は問題児が3人ほど居ますが、可愛くなってましたが用務員さんと、紗々さんがまとめてくれるはずだし大丈夫だとして、こっちの男子組がヤバい感じがするのは気のせいかしら」
「ん~まともなのは、あのお相撲してる子?」
「そうね、彼は昔から真面目だし、目上の人とも付き合いがありそうだし大丈夫そうね。」
「ヒョロガリの3人は?」
「言い過ぎよ、確かにヒョロガリ······ぷはっ」
「笑いすぎ! まぁあの子達は強く出たりしないから良さげじゃない?」
「残りは······まずケンジは、ヤバいね、用務員さんにボコられてざまぁ!」
「あれ? あんたもケンジ嫌いなんだ!」
「あんたもって貴方も?」
「嫌い!」×4
「あらあら、残りの2人は、学級委員長は、マシかな」
「そだねぇ~」×4
「後は、サッカー部入れて貰えなかった名前何だったかしら?」
「?」×4
「皆もわからないのね(苦笑)」
「でもケンジと、つるんで悪さしてたよ、小学校の時」
「じゃあダメ候補ね」
「はぁ、戦闘職にしなけりゃ良かったかしら、でも魔法使いたかったのよねぇ~」
「うんうん!」×4
「火の玉とか、びゅーんって」
「私、風魔法で、家の草刈り出来たら楽そうだなって」
「あっ! わかる! でもあたしは、土魔法でおばあちゃんの畑耕すの!」
「私はお風呂掃除が、ビューって勢いよく水出せるかなって」
「弟の持ってる漫画に出てくる花びら撒き散らして姿を眩ませたりするのがカッコ良くて、花魔法無かったから木魔法にしちゃった」
「男子だけで頑張ってくれないものかな?」
「だよね、モンスターとか居るんでしょ?怖いし!」
「うんうん」×4
「良し! 何とか言い訳付けて支援組に合流ってのが理想ポイので採決を取ります!」
皆の顔をゆっくり見渡し
「支援組に合流! 賛成の方ご起立下さい!」
ザザっ!
5人全員が立ち上がり、1人が手を前に出すと他の4人がその手の上に手を重ねた。
「では、全員賛成との事で、協力宜しくお願いします!」
「宜しくお願いします!」×4
その数分後、謁見の為のお迎えが来たのだった。