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第27話

27 メセタはドライヤー初体験です



「湯船気持ちよいである」

「だねぇ……心地よいね……疲れた身体にいいよね」

「ですな」

しばらくの後湯船から上がり

「メセタ?失礼するよ……」

メセタの耳を少しあげ息を

「ふっ」

するとメセタは身体を高速に振るう振るう。


ぶるんぶるんぶるぶるるん!!

「よく知ってますね」

「まあね……後はドライヤーで乾かして終わりだな」

「ドライヤーとは?」

「ちょっとまっててね」

俺の身体をバスタオルで拭いて少し着替えてから

(メセタ用!ドライヤー!!)

ぽんっ

『ハイランドウルフ専用ドライヤー安全装置付き』

と書かれたドライヤーが出てきたのでコンセントに繋いで

電源スイッチON。


バフーという音が出て暖かい温風がでる。

「これはすごいである」

「しかもこれ『ハイランドウルフ専用』だってさ」

ズガーンビカビカ『ハイランドウルフメセタ』は衝撃を受ける。

(そんな物もあるのであるか!?)


これは衝撃を受けてるかな。そんな顔してる。結構メセタって分かりやすいのかも……。


ドライヤーの温風をメセタに掛けていく。

(ハイランドウルフ用高級ブラシ!)

ぽんっ

ドライヤーを掛けている反対の手にそれが握られる。

(うん!よし)

しゅ!しゅ!っとブラッシングしていく。

「これは気持ちいいですね」

「これも『ハイランドウルフ用の高級ブラシ』だって」


ズガーンビカビカ

『ハイランドウルフメセタ』はまた衝撃を受けたのであった。

(ブラシまでしかも高級ブラシ……なんとも質感たまらん)


完全に乾き終わった。俺は、メセタと一緒にリビングに戻る。

ソファでメセタが寛ぐので俺は冷凍庫から夜のおつまみを皿に移して

リビングテーブルに持っていく。


メセタが

「これは?」

「ほらゆで卵作る時に一緒に茹でていたやつだよ」

「キャベツと白菜でしかた?」

「そうそれ!夜のおつまみだよ」

「それとこれも」

コトンともう1つの皿もテーブルに置く。

「こちらは?」

「プレーンスコーンだよ……ドライイーストは入れすぎてないから味は大丈夫だと思うけど」

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