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第15話

15 夕飯の献立は何がいいかメセタに聞いてみる



夕飯の献立はどうしようかと悩んでいる。

メセタにも聞いてみることに。

「メセタ?今日の夕飯は何がいい?」

「わたしも少しばかり野菜を食べたいですね。少しは摂らないといけませんから」

ああそういえば肉食獣も猫草のような葉物を一応食べるからね。


まだ畑の野菜は利用できないと思うから

いまの感じなら温野菜関連のスープとか煮物は食べそうだな。


(キャベツ、白菜)

ぽんっぽんっ

テーブルの上にキャベツと白菜が出てくる。

「これは?」

「キャベツと白菜だね。どっちも野菜学的には同じ野菜なんだよ」

「は?そうなの!?」

「うん……キャベツも白菜も同じ『アブラナ』っていう野菜なんだよ」

「他にはこれと同じ系統の野菜はあるの?」

「そうだな」

(レタス、サニーレタス、ロメインレタス)


ぽんっぽんっぽん

テーブルの上に

レタス、サニーレタス、ロメインレタスが出てくる。

「この3つは?」

「レタス、サニーレタス、ロメインレタスだよ」

「レタスなのに全然違いますね」

「これらもさっきの野菜とおなじ『アブラナ』でレタスの品種を改良したやつとロメインレタスに至ってはキャベツの花粉を採取してレタスの花弁に受粉させて作ったって言っていたかな」

(まあ偏った知識だから正確なのかふめいだが)


「凄い!我が君は博識でいらっしゃる」

「いやいや俺でなく……それらを作った人が偉大なだけだよ……おっと話が逸れてきた。…………あ」

「どうしました?」

「いいこと思いついたわ……トマト!」

テーブルの上にトマトが出てくる。

「この赤いやつなに?」

「さっき食べたミートソースの材料とひとつ」

「これがあの!?」


冷蔵庫に卵入れてるから

(片手鍋)

ぽんっ

コンロに片手鍋が置かれるのでそれを使い水を入れ卵を3つほど入れ火にかける。

塩を一摘み入れる。

しばらくして沸騰し

よし!ここから約10分間茹でる!

(キッチンタイマー!)

出したあと素早くセットしテーブルに置いておく。


「卵茹でてる」

「茹でると美味しいの?」

「ゆで卵にした後からが調理開始なんだよ」

「?そうですか」

その間に

もうひとつ片手鍋を願って出して

そっちに

ぶつ切りにしたキャベツ、白菜を投入してそちらも茹でる。

茹でる時に塩を一摘み入れておく。


(醤油!鰹節!)

テーブルの上に『甘くて美味しいフンドーキンの醤油』と『初鰹の鰹節』が出てくる。

「これは?」

「醤油と鰹節だな」

「美味しい?」

「醤油はごくごくはだめだけど指に1滴垂らしたやつなら舐めていいかもだが」

「舐めたいです」


指にフンドーキンの醤油を1滴垂らしてメセタに舐めさせる。

「何これ?軽くしょっぱいのに甘いぞ!!」

「ははっそれは良かった」

あまり塩の成分の高い物は犬系には食べさせたらいけないが……。


キッチンタイマーが鳴る。

それを止めて

ゆで卵の入った片手鍋をシンクに置き水を出して冷ます。

2~3分くらい冷水を掛ればいい感じかな。

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